無線ブログ集
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CH-580 整備のためお預かりしました。

まずは、受信感度を測定。
ー111,0dBm
ひどく低下しているわけではありません。

出力 0,3W です。
業務用で使うぶんには十分ですが、フリーライセンス無線として遊ぶためにはギリギリのスペックかと思います。

劣化部品を交換します。

パターン点検。
あやしい場所は再ハンダをしました。

電解コンデンサーをオール交換しました。

ドライアップ状態です。
検波ダイオードを交換、ANLをカットしました。

オーディオ信号が通る場所に使われていたコンデンサーです。
220uF

テスターで測定してみました。
171,4uF、Vloss7,1%、ESR0,34オーム
容量が抜けています。

変調信号が通る場所に使われていたコンデンサーです。
0,47uF

615,7nF(0,61uF) Vloss0,7%、 ESR3,2オーム
等価直列抵抗(ESR)は抵抗成分となって増えてゆき、今は3,2オームあるということ。
発熱が大きくなります。
電解コンデンサーは高熱になるほどダメージが大きいです。

Sメーターのホコリを取って欲しいとの希望です。

カビが生えているようです。

パネルは外せない構造でした。

拭き取りました。

目立たない状態までキレイになりました。

Sメーターに照明を付けて欲しいとの希望です。
LEDを取付けました。
10mAで消費もわずかです。

点灯状態です。

測定と調整。
受信感度の調整。

最大に調整しました。

受信感度。
ー122,2dBm
最初の測定ー111,0dBmから11dBのアップです。 電力比で12倍。

周波数。
27,144Mhz

出力。
0,5Wに回復しました。

スプリアス良好。
たいへんキレイです。

アンテナを伸ばした状態にて、

ローディングコイルを最大に調整しました。

CH-580は、箱付きなど保存が良い状態で発掘される(笑)無線機だと思います。
なぜか愛着が出てしまう不思議な無線機です。

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