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FT-920 周波数点滅 (2022/10/19 20:45:05)
FT-920 周波数が点滅するとのことです。
周波数が点滅します。
送信・受信ともにできず、音も出ません。
VCOロック外れ(アンロック)の状態です。
VCOの調整です。
VCO電圧。
7Mhzでの規定電圧は8Vですが規定を外れており、調整も効きません。
全バンドで同様の症状です。
原因はおおもとにあるかも知れません。
周波数によって5区画に分かれていますが、それぞれの信号を追いかけます。
信号はロジックICから周波数別にディストリビューションされています。
測定してみるとバンドを切替えるごとにしっかりと出力されています。
パターン、スルーホール、部品の導通を確認するも異状ありませんでした。
原因はここのブロックではない可能性がでてきました。
2nd Loの信号がでていませんでした。
規定では1Vですが、信号が無く発振が停止しています。
基板を裏返してみると2nd Loを修理した形跡がありました。
修理をした方も信号がでていないことは分かっていたようで、部品を再ハンダした跡があります。
トランジスターは交換されているようです。
再構築してやり直しましたが2nd
Loは発振しませんでした。
2nd Lo 原発水晶の発振を点検します。
リード足を継ぎ足しました。
60,770Mhz
発振するかどうかを確認します。
20,235Mhzで発振するのを確認し、異状ありませんでした。
3倍オーバートーンにて60,70Mhzです。
FETの不良であることがわかりました。
2SK210GR
取り外した水晶発振子の穴があるところの部品です。
手持ちの在庫があり交換しました。
残り8個です。
2nd Lo 発振しました。
60,77Mhz
規定の0,7V(p−p)に調整しました。
VCOも無事に動作し、電圧を規定の8Vに調整しました。
周波数ロックしました。
8時間電源を入れていますが発振が停止しないことを確認しました。
メモリーバックアップ電池を交換しました。
測定と調整。
周波数、29,00Mhz
出力 60W
LO 4W
スプリアスの状況。
29,00Mhz
受信感度。
29,00Mhz FM ー122,0dBm(SINAD)
29,00Mhz SSB ー140dBm以上 測定限界
goodデザイン賞を受賞した無線機です。
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