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feed FT-920 周波数点滅 (2022/10/19 20:45:05)
FT-920 周波数が点滅するとのことです。


IMGP8021

周波数が点滅します。

送信・受信ともにできず、音も出ません。

VCOロック外れ(アンロック)の状態です。

IMGP8022

VCOの調整です。


IMGP8023

VCO電圧。

7Mhzでの規定電圧は8Vですが規定を外れており、調整も効きません。

全バンドで同様の症状です。

Screenshot from 2022-10-14 15-01-12

原因はおおもとにあるかも知れません。

周波数によって5区画に分かれていますが、それぞれの信号を追いかけます。

Screenshot from 2022-10-14 15-25-41

信号はロジックICから周波数別にディストリビューションされています。

測定してみるとバンドを切替えるごとにしっかりと出力されています。

パターン、スルーホール、部品の導通を確認するも異状ありませんでした。

原因はここのブロックではない可能性がでてきました。

Screenshot from 2022-10-14 15-26-23

2nd Loの信号がでていませんでした。


IMGP8025

規定では1Vですが、信号が無く発振が停止しています。


IMGP8024

基板を裏返してみると2nd Loを修理した形跡がありました。

修理をした方も信号がでていないことは分かっていたようで、部品を再ハンダした跡があります。

トランジスターは交換されているようです。

再構築してやり直しましたが2nd Loは発振しませんでした。

IMGP8026

2nd Lo 原発水晶の発振を点検します。


1

リード足を継ぎ足しました。

60,770Mhz

IMGP8030

発振するかどうかを確認します。


IMGP8028

20,235Mhzで発振するのを確認し、異状ありませんでした。


IMGP8027

3倍オーバートーンにて60,70Mhzです。


IMGP8029

FETの不良であることがわかりました。

2SK210GR

2

取り外した水晶発振子の穴があるところの部品です。


IMGP8031

手持ちの在庫があり交換しました。

残り8個です。

IMGP8032

2nd Lo 発振しました。

60,77Mhz

IMGP8035

規定の0,7V(p−p)に調整しました。


IMGP8034

VCOも無事に動作し、電圧を規定の8Vに調整しました。


IMGP8036

周波数ロックしました。

8時間電源を入れていますが発振が停止しないことを確認しました。

IMGP8038

メモリーバックアップ電池を交換しました。


IMGP8044

測定と調整。

周波数、29,00Mhz

IMGP8042

出力 60W


IMGP8039

LO 4W


IMGP8040

スプリアスの状況。

29,00Mhz

IMGP8041

受信感度。

29,00Mhz FM ー122,0dBm(SINAD)

29,00Mhz SSB ー140dBm以上 測定限界

IMGP8043

goodデザイン賞を受賞した無線機です。


IMGP8045

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