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桑沼―大倉山―氾濫原 10/23 (2022/10/24 12:30:23)
そろそろ山の中腹あたりまで紅葉が下りてきているのでは?ということで、北泉ヶ岳の奥にある桑沼周辺を散策することにしました。
地下鉄泉中央駅から始発バスに乗りスプリングバレースキー場で降車。バス延長(土日のみ)は今月いっぱいで終わりのようです。雲間から青空も見え、ほど良い天気。まずは桑沼まで長い林道歩きとなります。8月にも歩いて様子はわかっており、気分的には前回よりだいぶ楽です。約1時間で桑沼着。
桑沼入山口
静寂な湖面、見ごろを迎えて色づいた樹々にちょうど日が差してくれました。少し長丁場でもあり、時間があれば帰りに湖畔を歩くことにして、その先の大倉山登山口へ。急登の連続、といってもさほどではありません。20分ほどで北泉ヶ岳との分岐に到着。右に進みほどなく大倉山。広場風の地味な山頂、見覚えのある東屋展望台がありました。標高934m。展望台に上がっても樹木が伸びてさほどの眺望は得られません。
桑沼
大倉山登山口
急登が続く
北泉ヶ岳分岐
大倉山山頂
この山はだいぶ前に何度か登っていますが、面白味のない山頂という記憶しかありませんでした。ところが・・・。山頂の隅にわずかな踏み跡があり5mほど進むとおもむろに視界が開けました。予想だにしなかった息をのむような大展望。狭い岩場の突端、足元からスッパリと切れ落ちており、目もくらむ高度感。そして眼下に広がる紅葉の森と山々。北西に開け、遠くに船形山一帯も見渡せました。大倉山山頂の北側は数十メートルの断崖絶壁となっているようで、樹木でそれが隠れてしまっていたわけです。この眺望ポイントはまさに仰天のサプライズ、ほんと驚いてしまいました。
岩場の展望地より↑↓
奥に船形山
山頂広場に戻りアンテナ(アローライン)を設置。短時間無線運用しました(145MHz)。伝搬的にも北に開けているようで、岩手県遠野市、紫波町、一関市、県内石巻市など各局に交信いただきました。背後の山で壁となる仙台市内からも応答いただきましたがやはり弱目のようです。約30分、8局と交信し終了。
氾濫原へ
大倉山からはじめは平坦な遊歩道のような道が続きますが、その後急坂の細道となり、30分ほどで氾濫原手前の大倉沢に出合いました。渡渉点あたりから道が怪しくなり、慎重に進みました。左手上方の崖に伏流水が噴出した滝が現れ、その先にクヌギ、カヤ、トチなどが林立する原生林の平坦地、氾濫原が広がっていました。先ほどの大倉沢の水がなぜかここですべて地中に吸い込まれ、忽然と消えてしまいます。時期によっては大量の水が流れ出して氾濫するようです。山中にぽっかり広がった秘境感漂う空間。
大倉沢
ここで沢水が地中に吸い込まれる
氾濫原 林道のように見えるのが沢跡↑↓
涸れた沢跡が至る所にあってどこでも歩ける上に、案内板や標識もなく、迷いやすいです。実際、うろついているうちに何度か道を見失ってしまいました。氾濫原の右手の縁に沿って木柵道の名残があるのを見つけ、ことなきを得ました。ここは訪れる登山者も少ないようです。誰にも出会うことはありませんでした。
大倉山北斜面
下山口
氾濫原を後に、ゴーロ帯の中の細道、さらに山越えして下山口の林道に到着。軽いハイキングと油断していましたが、氾濫原周辺は一部荒れていたり、歩きにくかったりで、林道に出るまでが思いのほか長く感じ、実際、時間もかかってしまいました。予定していた12時台のバス時刻には間に合いそうになく、桑沼で写真を撮ったりして時間をつぶし、頃合いを見計らって長い林道をまた歩き返しバス停まで戻りました。
桑沼遊歩道
約6時間半の行程。最後は雷雨もありましたが、紅葉の桑沼、しばらくぶりの大倉山、氾濫原。いろいろと発見もあり、印象深い山歩きであったように思います。