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feed AL-144Fの共振点を下げる (2022/11/1 13:57:37)

 

 

 このところ山岳移動で使い続けているアローラインAL-144F。先日、泉ヶ岳での運用の際にポケットアナライザーで測ったところ、SWRはバンド内1.5以下ではあるものの共振点が上にあり、少し気になりました。後日、いつもの測定場所(屋外空き地)にて測ってみても傾向としては同様の結果でした。わかってはいたもののAL-144Fの共振点はメインより上にシフトしています。中心は145.500~146.000MHz付近。ゆるやかな帯域特性なので純正のままでよいかなとも思いましたが、少しだけ手を加えてみることにしました。

 

 アンテナの共振周波数を下げたい場合、1)エレメントを長くする、2)アンテナ先端に金属を追加してキャパシタンスを増やす(容量冠)、方法があるかと思います。このアンテナは2本目で、以前、エレメントを純正より2cmほど長い銅パイプに交換しSSB用に作り直したことがあります。今回はもっと簡便に、取り外し可能な容量冠(キャバシティハット)を取り付けることにしました。

 

 容量冠といっても2mバンド内の0.5~1MHz下げるだけなので、小さなものでよいはず。まずはどの程度の金属量が必要なのか、エレメントのトップ付近に0.3mmスズメッキ線を巻いていったところ、長さ20cmほどで造作なくメイン付近に下がってくれました。量的にはさほどのことはありません。

 

 次に、スズメッキ線を外し、見栄えのことも考えて太めの銅パイプをエレメント先端部に差し込んでみることにしました。6mm径の銅パイプ、長さ5mm。内側をヤスリで削り、先端にきつくはめ込むようにしました。測定したところ、この状態では思ったほど共振点は下ってくれません。もう一つ同じ銅パイプを作り、一カ所を切断、少し径を広げ2枚重ねにしたところ、今度はジャスト、メイン付近まで下がってくれました。切断面をハンダ付けし、バリを取って完成。はめ込み式の小さな容量冠、外れて落ちたりすると探すのはたいへんです。

6mm径銅パイプ2枚重ね

エレメント先端部に装着

純正状態(容量冠なし)

容量冠を取り付けた状態

 

 容量冠というのは奥が深いのかもしれません。この方法なら好みの周波数に整合させるのが比較的容易である一方、なんらか他に作用があるのかとか、冠の材質、取り付け方法などいろいろと工夫や検討の余地があるようにも思いました。とりあえず、これを付けた状態でしばらく使ってみます。

 

 

 

 

 

 


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