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可変型ノイズブランカの試作 (2022/11/5 22:58:31)
■何回目だ?
もうそのまんまです。
色んなタイプのノイズブランカを作ってきましたが、今回チャレンジしたのは「可変(調整式)ノイズブランカユニット」。
新技適機に載せるやつです。
かれこれ超小型に重点を置いて作り、かつある程度広範囲のノイズ種類に自動的に追従できるような回路構成を考え試作してきました。
ただ、残念ながらこれらは自宅から外へ出ること無く、自宅内でのフィールド相当テストで諦める状態が続いています。
結局これで何個目になるか、もはやわかりませんが、「最後は人が調整する」というアナログの中のアナログ方式で回路を設計してみました。
■消せない住宅街の広帯域ノイズ
自宅でアマチュア無線を楽しまれている方は良くわかると思いますが、HFはもちろん145MHz帯まで伸びる独特のノイズに苦しまれていると思います。
ちょっと面倒ですが、住宅街でのノイズを分析してみるとわかるのですが、単純に広帯域性だけでは無く、周波数が変化したり、幅が変化したり、レベルが変化したりと非常に厄介です。
それこそ30年前には全く想像も出来なかった世界です。
そんなノイズは、今時の新しいデジタル信号処理でも除去はかなり難しいのが実態ですし、MFJなどのノイズキャンセラーでも上手く打ち消せないほど発生源が複数あるのもより難しくしている要因でもあります。
■試してみた
ざっと回路を検討し、リグと合体。簡易テストをしてみました。
回路定数は最適化していませんし、リグの本体からジャンパ線で飛び出ている状態ですが、とりあえずは動作はしました。
これが良いとは思いませんが、個人的にアマチュア無線の移動運用でも困っているノイズ成分は抑えることが出来そうな気配はあります。
心配していたノイズブランカ追加による感度低下もありません。
ということで、しばらくはこの回路をベースに、簡素化と性能向上を検討しようと思います。