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feed 読後感想文:あびゅうきょ氏「『む』は無線の『む』」 (2022/11/9 9:26:26)

漫画家・あびゅうきょ氏の最新刊、「『む』は無線の『む』」を拝読した。

あびゅうきょ氏は、とても緻密な筆致の作品を描かれる漫画家。コールサイン「JH1EAF」を持つアマチュア無線家でもあられ、特に移動運用をアクティブになさっている。 魚眼レンズを駆使された写真が印象的な無線ブログ に見覚えのある方も多いのではないだろうか。私も何度も交信させて頂いている。

「バーチャル・ハムフェス2021」にもご出展くださった。
【D7】あびゅうきょ工房

「『む』は無線の『む』」の舞台は東京多摩地方。フィールドでQRP移動運用を楽しむビギナーアマチュア無線クラブ「聖少女電波旅団」7J1YΩΔ(ヤンキー、オメガ、デルタ)と、所属する少女たちの活躍が描かれている。

『虚空の聖域』『天空電磁曼荼羅』といったSF要素がふんだんに盛り込まれているが、現実感をもってグイグイ引き込まれてしまうのは、私がアマチュア無線家として経験したことのある不思議な電波伝搬と、作品内の少女たちが経験した特異現象が「似ている」こと、そして、実在する移動運用地が作品の中に丁寧に再現されているからであろう(おそらく同氏の実際の移動運用のご経験に基づくものに違いない。)。「電波伝搬の日々変化は地球の喜怒哀楽。アマ無線はそれに直接アクセスできる。」という旅団長の言葉が心に響き、どこか「懐かしさ」すら感じてしまう作品である。

作品は「BOOTH」のあびゅうきょ氏のサイトで頒布されている。
https://booth.pm/ja/items/4085553

なお、あびゅうきょ氏の画業40周年原画展『阿佐ヶ谷改正無電局』が、2022年11月18日から27日まで、 JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分のアートギャラリー「Context-s」 で開催される。何と期間限定ミニFM局も開局し、ベリカードも発行されるとのことなので、FMラジオを持って表敬訪問したいと思う。

原画展期間限定ミニFM局「阿佐ヶ谷快晴無電局」のベリカード。
絵葉書面は『「む」は無線の「む」』表紙カバーからの流用。
宛名面にはデーター欄など。
IDアナウンスは声優の長瀬ゆずはさんに担当していただきました。17日夜頃から試験電波出せればと。 pic.twitter.com/qPYULn92ds

— あびゅうきょ@11月18日~27日あびゅうきょ原画展・阿佐谷Context-s (@abyukyo) November 8, 2022

(2022-11-09 記)


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