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中華RX用プリアンプ - IMDの確認 (2022/11/15 5:06:10)
私の場合、運用の99%がHF帯なので、周波数は30MHzまで伸びていれば十分です。
そういう意味では、中波放送やスカイツリーからの強信号によるスプリアス(良く言うオバケ)の方が心配です。
TRを交換する前に、IMDを見ておきたいと思いました。
道具立てはこんな感じです。
2信号発生器はRedPitayaのOscilloscope & Generatorで 1.790MHzと1.810MHzを発生させました。
設定が拙いのか、残念ながら、信号はかなり汚いです。
全体をつないでから、歪み始めるまでプリアンプへの入力を増やしていきました。
RedPitayaの出力を0.001Vに設定し、可変ATTを5dBにしたところから歪みはじめました。
このときのitnySAのレベルは-60.25dBmでした。
もう1目盛戻して、-61.25dBmにすると歪はスッと消えました。
ダラダラと変化すると思っていたので、意外でした。
途中経過はこんな感じです。
-・・・-
と書いて、一旦アップしたのですが、間違っていました。
プリアンプ入力1dBの差は、プリアンプ出力では約15dBの差になります。
どうも、プリアンプではなくtinySAの入力部の特性(歪)を見ていたようです。
プリアンプとtinySAの間に30dBのアッテネータを入れて仕切り直しです。
構成はこんな感じです。
RedPitaya ch1:1790kHz /ch2:1810kHz
↓
合成器
↓
可変ATT
↓
プリアンプ
↓
ATT 30dB
↓
tinySA
RedPitaya 0.015V, VATT 2dB
かなり微妙なところでスイッチが入るようです。
ATT 2 dBだと1号機は歪みますが、2号機は持ち堪えましたる。
もう一目盛り
RedPitaya 0.015V, VATT 1dB
RP:0.015V VATT 2dB
プリアンプ入力:-28.75dBm (-58.75dB)
青:電源オフでプリアンプがスルーの状態
ピンク:1号機
緑:2号機
基本波 ゲイン 3次 5次 7次
amp 1790/1810 1770/1830 1750/1850 1730/1870
--- ------------------ ------ ----------------- --------------- ---------------
#1: 0 (-43.25) 15.5 -18.0 (-61.25) -34.0 (-77.25) -33.0 (-76.25)
#2: 0 (-44.25) 14.5 -18.0 (-62.25) -33.0 (-77.25) -33.5 (-77.75)
ここまでは、耳で聴くことなくtinySAの画面だけを見てきました。
が、受信機というからには、やはり聴いてみなくては?と思いました。
これまた中華パチモンのドングルとSDRunoで聞いてみました。
RedPitayaのツー・トーンはやはり汚かったです hi
でも、増幅前から歪んでいるような・・・受信機でしょうか?
今まで、リニアアンプ(直線増幅器)の歪などは、PSK31の無変調信号(2トーン波形)とIMDメーターで手軽に見ていました。
基本的に無茶はしなかった訳です。
が、今回は敢えて歪むような強信号でドライブしてみたところ、いろいろな気づきがありました。
面白いものですね。