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feed IC-706 144Mhz受信できない (2022/11/27 0:26:57)
IC-706 144Mhz受信できないとのことです。


IMGP8507

受信感度が低下するのはRFプリアンプが不良の場合が多いです。

1段目にあるプリアンプICから点検します。

IC1 upc1658

Screenshot from 2022-11-18 01-28-31

矢印のものがプリアンプICです。

ICを見たところ、IC横のコイルが2個が基板から剥がれているのを発見しました。

うち1個は無くなっています。

中からコロンと落ちてこないか無線機を振ってみましたが、残念ながら落ちてきませんでした。

IMGP8508

回路図で見ると、L34、L27で、ともに1,2uHであることがわかりました。

L34はプリアンプIC upc1658 のVCC電源です。

電源がバツになったためICが動作せず受信感度が低下したのです。

Screenshot from 2022-11-18 01-31-12

無くなったコイルは手持ちのコイルを取付けました。

電源コネクターを避けるようにしました。

IMGP8509

電源コネクターを抜き差しするとコイルに当たります。

そのためコイルが破損してしまうという始末です。

コネクターをカットしてコイルの逃げシロを作りました。

IMGP8510

受信感度を調整中です。


IMGP8512

受信感度を最大に調整しました。


IMGP8511

145Mhz 受信感度復活しました。

ー122,7dBm (SINAD)

IMGP8513

HF帯のWARCバンド拡張をします。

メインユニットのD58にダイオードを取付けます。

IMGP8514

回路図では、D58 DAN222 を取付ければOKです。

前記の画像のとおり、横に並んでいるように小さい部品であることがわかります。

Screenshot from 2022-11-18 01-51-02

DAN222ではなくても赤く書いてあるように回路図どおりになれば良いのです。

シリコンダイオード1S1588を取付けました。

1N4148などでも良いと思います。

接着剤で固めてあるところは50Wー100W切替スイッチで、100W機をメーカーにて50Wに固定したとのことです。

IMGP8515

片方は基板に乗っているダイオードにハンダ付けすればOKです。

回路図のとおりダイオード2本にしましたが、理屈では1本でも良いのがわかります。

IMGP8516

7,110Mhzで送信。

バンド拡張OKです。

IMGP8517

7,110Mhz 50W


IMGP8518

測定と調整。

周波数 7,10Mhz FM

IMGP8521

スプリアス良好です。


IMGP8520

受信感度。

7,10Mhz SSB ー123,0dBm

IMGP8519

受信感度スペックシール添付しました。


IMGP8523

IC-706 706mk2 706mk2G と発売されました。

本機は無印706ですが、中波からVHF帯までフルカバーできる小型無線機です。

IMGP8522


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