無線ブログ集
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IC-706mk2 144Mhzパワーが出ないとのことです。

電波が出でいるかどうかを高周波プローブで追いかけてゆきます。
高周波プローブの作成方法は次の記事を参照してください。
http://jr2jhg.livedoor.blog/archives/916879.html

電波が出ていればプローブに反応があります。
トランジスターの入力と出力で増幅が有るか調べます。


回路を追いかけてゆくと、PINダイオードの前後で信号が途切れてるのがわかりました。

基板を取り外してダイオードを点検します。

PINダイオードにハンダ不良があり、高周波の通過に負担がかかり劣化が早まったようです。

PINダイオードを取り外しました。

テスターで診ると順方向電圧があり、機能が失われているわけではありません。
しかし、実装した状態ではNGです。

半導体テスターで診るとダメージパーツとなります。
私の経験では、トランジスターなど半導体は測定では異状が無いにもかかわらず壊れているものがあるので厄介です。

手持ちのあった部品に交換しました。

パワーが復活しました。
20W

周波数測定。
GPSロック10MHz

145Mhz
周波数OKです。

スプリアス良好。
145Mhz

受信感度。
145Mhz ー118,4dBm (SINAD)

145Mhz 受信感度を調整。

受信感度最大。

受信感度。
145Mhz ー122,5dBm (SINAD)プリアンプON

受信感度スペックシール添付しました。

706からいろいろな対策がされた706mk2です。
反転液晶カスタマイズが格好よいです。

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