無線ブログ集
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IC-706 液晶修理 (2022/12/10 11:34:52)
IC-706(無印)液晶修理のためお預かりしました。
液晶ビネガーシンドロームです。
液晶ユニット取り外しました。
偏光板の接着に使われている酢酸が劣化している状態です。
お酢(ビネガー)臭いのが特徴でカチカチに固まっています。
ティッシュペーパーに溶剤を染み込ませて貼り付けておきます。
固まった酢酸をかき落とすのが、なかなか大変な作業です。
ティッシュペーパーを貼り付けての繰り返しです。
液晶がキレイになりました。
交換用の偏光板です。
偏光板を通すと見えるようになります。
回転させると反転します。
偏光板を取付けました。
液晶修理OKです。
フロントパネルをロックする爪のバネが無くなっています。
パネルが外れやすいです。
手持ちのあったバネを付けました。
爪が効くようになりました。
送信パワーが低下しています。
IC-706(無印)の定番不具合です。
電源コネクターが部品に緩衝してしまいます。
コネクターの下にある部品が壊れてしまいます。
部品がコネクターに押されて基板から離れています。
コイルが破損して端子が剥がれています。
導通はありません。
ピンセットの先と比較して小さい部品です。
手持ちのあったコイルに交換しました。
緩衝しないようにコネクターをカットしました。
パワー復活OKです。
バンド拡張の改造がされています。
配線が延長され、基板の状態も危ないです。
別に取付けたダイオードです。
基板洗浄し、再構築しました。
50Mhzの100W化です。
抵抗を対応用のものに交換しました。
ダイオードカットしました。
50Mhz 100W化OKです。
変調強化改造をしました。
基板を裏返し。
IC22 ピン21番 入力抵抗を交換しました。
測定と調整。
周波数調整。
スプリアス良好。
出力 145Mhz 10W
HF 100W
受信感度。
145Mhz ー122,0dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付しました。
コンパクトでオールモード、AMでの運用が楽しみな無線機です。
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