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FT-2000DをICOMチューナーに繋ぐ自動制御その3 (2022/12/11 23:14:31)
OPアンプの電圧回路の入力1〜5Vを0〜10Vになる回路でテストしてきましたが、ESP32DevKitCのポートを使う場合は、出力される電圧は5Vではなく3Vとなるので、出力範囲も1〜3Vだと2Vの範囲内での出力調整となりますが、やはり0−1Vの区間を0V出力として使うのはなにか機能を使っていない様な、気持ち悪いのでやはり0〜3Vを0〜8Vに変換するように回路定数を変更しました。実は定数変更をする前にOPアンプ単体での入力電圧0〜3Vを同じように0〜8Vに変換する回路を組む事で足りるのではないかと思い実験してみましたが、入力0Vの時の出力が完全に0Vにならないオフセットの問題があり断念しました。単電源で回路を作製し、オフセットの端子付きOPアンプで試したのですが、0V入力時、オフセットVRで完全に出力を0.0000Vにすることは出来ませんでした。他対策方法の出力の補正に関しては発生する電圧の0V入力時の出力の電圧をプログラムで、出力から差し引くという補正方法があるらしいのですが、リアルタイムでの対応ではなく手間もかかる上、目的が違うので、単電源のOPアンプでは、簡単には出来ないと判断し、最初の回路の定数変更での0V〜3Vを0V〜8Vに変換する方向で検討し直す事にしています。入力0V時の出力を完全に0.0000Vにすることも可能でしたので、最初の回路をそのまま使うことにしました。
回路定数の変更は下記値で対応できました。
Vcc=13V
R2=470Ω
R6=50kΩ 上記の回路の定数R2とR6を変更すると1〜5Vの入力電圧Vinは0〜5Vにアジャスト
出来るようになります。
実施のESP32DevKitCのD/A出力電圧はD/Aoutputは完全にN =
0で0.0933Vと完全に0Vにはなっていませんが、OPアンプの電圧変換回路の定数変更後は完全に0.0000Vに調整出来る様になり目的の特性にする事ができます。
D/A設定値 : D/Aoutput : Vout
N = 0時 : 0.0933V : 0.0000V
N =
250時 : 3.0463V : 7.5115V
確認時の電圧であり、最終のバンド設定電圧時とは(N値設定)異なっています。
Nの最大は255ですが、ICOMのバンド1.8/1.9MHz時の7.5Vは、仮にN=250でセットできる様に上側にゆとり幅をもたせ、VR2で調整です。勿論
N = 0時の出力0.0000VはVR1でオフセット調整と同じ様に最初に合わせておきます。
一番上の7.5Vをアジャストした後は、他のバンドの電圧となる
D/AのN値を探します。出力が目的のバンドの電圧になるN値を各バンド全部探しD/Aの設定値として記録します。
各バンドの設定電圧となるD/A設定用のN値でのOPアンプ出力は下記となりました。
BAND 検出電圧 : D/A N値 OPアンプ出力
1.8/1.9MHz 7.50V
: N=248 7.4999V
3.5MHz 6.25V :
N=208 6.2577V
7.0MHz 5.25V :
N=174 5.2450V
14.0MHz 4.25V : N=142
4.2518V
18/21MHz 3.25V : N=109 3.2456V
24/28MHz
2.25V : N=77 2.2537V
50MHz 1.60V : N=55 ---------V
10.0MHz 0.60V : N=23 0.6127V
本当のYAESUのBAND-DATAでの順番は下記の対応です。スケッチは各バンド検出時にD/Aに出力させるN値を設定してゆく様にコーディングしてゆきます。
DATA: BAND D/A Set N value
0
:10MHz N=0 (Output 0.0000V)
1 :1.8/1.9MHz N=248
2 :3.5MHz N=208
3 :7.0MHz N=174
4
:10MHz N=23
5
:14MHz N=142
6
:18MHz N=109
7
:21MHz N=109
8
:24MHz N=77
9 :28/29MHz
N=77
---------------------------------------
10 :50MHz N=55
(50MHzは疑似回路のSWが0から9までなので、10はBAND疑似SWで設定できませんので測定しません。スケッチではコーディングして対応する様にしてはあります。)
■試験回路
FT-2000DのBAND-DATA出力D3,D2,D1,D0に対する表示になります。(まだ疑似SWでの実験で、実際のBAND-DATAに繋いではいません。Hi!)
■SW0 BAND-DATA : 0,0,0,0 ; D3,D2,D1,D0
■SW1
BAND-DATA : 0,0,0,1 ; D3,D2,D1,D0
■SW2 BAND-DATA : 0,0,1,0 ; D3,D2,D1,D0
■SW3
BAND-DATA : 0,0,1,1 ; D3,D2,D1,D0
■SW4 BAND-DATA : 0,1,0,0 ; D3,D2,D1,D0
■SW5
BAND-DATA : 0,1,0,1 ; D3,D2,D1,D0
■SW6 BAND-DATA : 0,1,1,0 ; D3,D2,D1,D0
■SW8 BAND-DATA : 1,0,0,0 ; D3,D2,D1,D0
■SW9
BAND-DATA : 1,0,0,1 ; D3,D2,D1,D0
ICOMのチューナーではバンドが2バンドの同じ表示になる設定が数カ所ありますが、BAND-DATA値での対応として表示上で分かるようにMHzを付けて入力されているバンドが識別出来るようにしておきました。
■BAND-DATAが18MHzの場合18.0に単位MHzが付きます。
ACTIVE!
18.0 MHz
21.0
■BAND-DATAが21MHzの場合21.0に単位MHzが付きます。
ACTIVE!
18.0
21.0 MHz
24/28MHzも入力された設定側バンドに単位MHzが付くのは同じです。
あとFT-2000DのBAND-DATA端子には+13Vが①端子に出ていますので、ESP32DevKitC用の+5Vはここからレギュレータで取るように+5Vのレギュレータ回路の追加も行ないます。ステップBYステップで、FT-2000DのBCD接続での動作確認、次にIC-AT100で疑似SWでバンド自動設定確認し、最後に全体での確認をしてゆきたいと思います。
つづく?
execution time : 0.019 sec