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feed 【写真リポート】<新製品「IC-905」の予定価格帯が判明>約500名が参加した「アイコムフェア in ならやま2号館」の模様 (2022/12/22 20:50:48)

アイコム株式会社は2022年12月18日、奈良県奈良市にある同社研究施設を会場にした自社イベント「アイコムフェア in ならやま2号館」を開催、関係者を含め500名の来場者で大盛況となった。注目を集める144~5600MHz帯(10GHz帯オプション)のトランシーバー「IC-905」の実動展示と講演があり、初めて予定価格帯と発売時期が明かされたほか、さまざまな展示や講演、アトラクションなどで盛り上がりを見せた。その模様を写真で紹介しよう。

 

開催直前の案内記事はこちら↓
<お楽しみ抽選あり、IC-905で10GHz帯の山岳回折通信デモ実施>アイコムが12月18日(日)に奈良市で開催する「アイコムフェア in ならやま2号館」の直前案内

 

 

会場となったアイコムならやま研究所 2号館

アイコム創業者で代表取締役会長のJA3FA 井上徳造氏も元気な姿を見せた

 

 

「アイコムフェア in ならやま2号館」の会場となった、奈良市にある「アイコムならやま研究所」は、同社が最先端の通信技術の研究を行っている拠点で、デジタル通信システム「D-STAR」の基礎的研究を行った“D-STARのふるさと”としても知られている。広い敷地(最近、隣地にあった他社研修施設を取得したことで、建物は「1号館」と「2号館」になった)にはアマチュア無線のリモート運用が可能なログハウス、最大高51mのクランクアップタワーに設置された7MHz帯4エレスタック、EME通信の研究に使用する大型パラボラアンテナも設置されている。

 

最大高51mのクランクアップタワーに設置された7MHz帯4エレスタック。以前取り付けられていた3.5MHz帯のフルサイズ3エレ八木は撤去したという

ならやま研究所 1号館から見たクランクアップタワー周辺の風景

 

 この日は前日までの雨も上がり好天となったが、気温が5度前後と寒かったことから、来場者の防寒のため午前10時の開場を一部繰り上げる状況となった。

 

入場口では検温と消毒を実施。手首にリストバンドをつける徹底ぶりだった

 

 会場は「ならやま2号館」の1階(IC-905、IC-PW2と主要製品の展示、協賛企業展示・物販)、2階(講演、協力クラブ等の展示、懐かしの無線機展示、ボーイスカウト活動紹介)、2号館前でのキャンピングカー展示とキッチンカー、屋外のコンサート広場、「ならやま1号館」のクランクアップタワー、休憩コーナーなどに分かれていた。

 

会場の全体マップ

ならやま2号館 1階の展示コーナー。写真左奥がIC-905の展示コーナー

 

 

 最も注目を集めたのは144~5600MHz帯(10GHz帯オプション)のトランシーバー「IC-905」の実動展示。およそ24km離れ、途中を生駒山地に阻まれている大阪市平野区のアイコム本社と10GHz帯の山岳回折通信で交信ができる様子が確認できた。さらに展示機で操作を体感したり、スタッフに詳しい説明を聞いたりすることができた。

 

IC-905の展示コーナーは常に人垣ができていた

アイコム本社(大阪市平野区)と10GHz帯の山岳回折通信で結ぶデモンストレーションを実施

クランクアップタワーの中央部に取り付けられたIC-905のRFユニット(左のパラボラアンテナのすぐ後ろにあるのが10GHz帯ユニット)。2号館1階に置かれたIC-905の操作部まで約100mをLANケーブルで結んでいる

 

 気になるIC-905の価格だが、スタッフから「 IC-905本体(144~5600MHz帯)の価格は40万円程度、オプションのCX-10G(10GHz帯ユニット)は15万円程度。どちらも発売開始は2023年春を予定しています 」という案内があった。

 

社員有志が自作したというU/SHF帯バイコニカルアンテナも展示

HF/50MHz帯リニアアンプ「IC-PW2」も展示。こちらはまだ価格や発売時期が決定していない。なお「ハムフェア2019」会場では“可能”とされていた「本体の縦置き」は不可との説明があった

 

 

 午前中に行われたIC-905に関する講演は150名以上が聴講し、会場内が通路までビッシリ埋まる盛況ぶりとなった(講演で公開されたIC-905のスライド資料は 本記事の次ページを参照 のこと)。なおIC-905について 「1200/2400/5600MHz帯と10.1GHz帯で行われている“一次業務”に影響を及ぼさないようにするための機能」の搭載を検討中と いう告知もあった。

 

IC-905の講演を聞く来場者。講演会場は通路までビッシリ埋まった

アイコムの稲葉氏によるIC-PW2に関する講演

アイコムの高岡氏によるIC-905に関する講演

IC-905の送受信系の回路構成

「1200/2400/5600MHz帯と10.1GHz帯で行われている“一次業務”に影響を及ぼさないようにするための機能」の搭載を検討中という告知があった

 

 

 また、午後の講演の最後に行われた「IC-705の新機能紹介」では、“IC-705のDVレピータモニター機能が新ファームウェアの導入で一層進化し、海外のD-STARレピータもモニターできるようになる”というサプライズ発表が行われた(新ファームウェアは 12月22日の夕方に公開 された)。

 

IC-705で海外のD-STARレピータもモニターできるようになるというサプライズ発表もあった

IC-705で海外のD-STARレピータをモニター中。この新ファームウェアは12月22日の夕方に公開された

 

 

◆1月1日(日・祝)の19~20時に「FMぱるるん」が特別番組を放送!

 

 茨城県水戸市のコミュニティ放送局「FMぱるるん」は、2023年1月1日(日・祝)の19時から20時まで、「アイコムフェア in ならやま2号館」で公開収録した特別番組を放送する予定だ。パーソナリティは演歌歌手のJI1BTL 水田かおり。ほかにJH1DLJ 田中氏、JJ1GPM 下杉氏、7M4MAS 古谷氏らも参加。

 

 番組にはアイコム社員も登場し、今回のイベントについての説明、新製品のIC-905について、IC-PW2や同社製品についてを案内するほか、同社代表取締役会長のJA3FA 井上徳造氏への特別インタビューも予定しているという。

 

FMぱるるんの公開収録の模様。放送は1月1日の19時から

 

 

 その他、各コーナーの展示や屋外イベントの模様などは下記写真を参照していただきたい。

 

懐かしの無線機展示

ボーイスカウト活動紹介と体験局兼特別局の「8N100S/3」運用コーナー

無線体験とイベント見学のためにスカウトが多数訪れた

第一電波工業の展示

CQ出版社の展示即売コーナー。アイコムのイベントに出版社がブースを出すのは珍しい

電波社のブース

月刊FB NEWSのブース

月刊FB NEWSの展示

シンガーソングライターのMasaco(JH1CBX)もブースを出展、CDや卓上カレンダーなどを販売した

屋外のコンサート広場で、水田かおりとMasacoが歌を披露

ならやま研究所イベントのネックだった“昼食難民”救済のため「キッチンカー」が登場。大好評だった

退出前に行える「三角くじ」のお楽しみ抽選コーナー

 

 

次ページ では講演で公開された「IC-905」のスライド資料を紹介!!★

 

 


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