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1月3日開催!日本⇔台湾伝播実験ではJCC(JCG)ナンバーを活用しよう (2023/1/2 0:05:27)
2023年の交信イベントは、日本と台湾間の通信実験からスタートです。
前回までの伝播実験の経験から、今回は「日本側からJCC(JCG)ナンバーを台湾側に伝える」という提案が提起されました。
実験概要
まず実験の概要を説明します。
実験日:2023年1月3日(天気が良ければ)
時間:11:00 ~ 15:00(JST)/10:00 ~ 14:00(TST)
周波数:26.975MHz(合法CB2ch -1KHz)
台湾側出力:500mW以下 AM / ( 計画の実施: 0.5~0.05W output power)
台湾側アンテナ:2エレ八木
台湾側コール:155TW321(James)
台湾側運用地:台湾 基隆市/外木山海岸(獅子公園)
↑Jamesさんも、台湾での合法局として、CBで海外との交信を楽しんでいます。
台湾側へはJCC(JCG)ナンバーを伝えよう
今までの伝播実験の経験から、今回の実験では、台湾側へ日本側から「JCCナンバー」(JCG)を伝えよう、という提案がされています。
フリラの交信にJCC/JCGナンバーという新しい概念が導入されるため、戸惑う方もいらっしゃるかと思いますが、海外との交信では有効な手段であると思いますし、台湾局のモチベーションにもつながる提案だと思います。
今後、伝播実験を継続するためにも、提案は受け入れてもいいのではないと考えますが、伝播実験に参加するもしないも、個人の自由なので、参加は個人の自己責任で決めてください。
JCC(JCG)ナンバーは以下のリンク(JARL)を参考にしてください。
私の日本語が下手なので、できればコールサインの地名の代わりにJCC番号を使ってコールサインを通報してください。
例: TokyoEH868 => Wun Zero Echo Hotel Ate Six Ate
https://t.co/mNYRpGyfgh— James Tsao (@bm3aug) December 29, 2022
補足:台湾のQRK(受信強度レポート)は、日本で使用されている【最高ピーク値】ではなく、【平均値】を捉えています。 私の受信強度レポート (57 または 59) も [平均] です。 これに注意してください! ご理解いただきありがとうございます!
— James Tsao (@bm3aug) November 14, 2022
▲日本と台湾ではシグナルレポートの概念が異なるようなので注意
具体的な台湾との交信の例
台湾側から、具体的な交信例が提示されました。
一番簡単な通信例となりますが、実際には電波の状態などから、この通りにはならないと思います。
しかし、通信の基本形と言うことなので、なるべくこのパターンを崩さないことが、台湾側との円滑な交信につながると思います。
伝播実験に際して、改めてフォネテックコードの統一も提案されています。
台湾の交信時の様子
実際に台湾側が、どのように交信しているのか動画が公開されていたので、リンクを貼っておきます。
BW503KYは台湾在住の日本人です。(BW503KYは2022年の年末で台湾でのCBによる無線運用を終了しました)
▲TW503KY局による運用動画
▲TW503KY局による運用動画
▲155TW321局の運用動画
▲TW503KY局による運用動画
伝播実験なので交信しなくてもいいんですよ
勘違いされている方も多いようですが、実感はあくまでも伝播実験なので、実際に「交信」することがメインではありません。
もちろん交信に重きを置いているようですが、日本と台湾間の通信の状況を確認することも実験の目的の一つです。
ですから「無線機がない」からといって、残念に思う必要はありません。
もし27MHzが受信できるラジオがあれば、そのラジオで聞いてみましょう。
もちろん、ゼネカバ対応のアマチュア無線機があればそれで聞いてもいいでしょう。
もし、台湾と交信してる様子を受信できたら、twitterで 「#PEC_JT」
をつけてツイートすると台湾側にレポートが伝わりますし、同じようにレポートを送っている方のツイートを見ることも出来ます。
無線機の無い方はCBLをしてみてはいかがでしょうか?
海外局との交信の是非について
台湾との交信実験の告知を掲載すると、必ずと言っていいほど「法的な問題があるんじゃないか?」とか「それって違法じゃね?」という疑問です。
この問題を考えていきましょう。
まずは日本の 「合法CB局」
が海外の局と交信すること自体は 「合法」 です。
これは、あくまでも日本側のCB局が「合法」であることが前提です。
●合法なCB局とは・・・
合法なCB局とは、使用される無線機が合法であることが前提です。
合法な無線機とは「技適」もしくは「新技適」を取得している無線機を使用することです。
「技適」もしくは「新技適」を取得していない古い無線機の場合は、「みなし技適」の対象となっている無線機と言うことになります。
昭和の「合法CBと呼ばれる」無線機の全てが、現時点で「合法」とは限りませんので運用の際は注意が必要です。
もちろん、電波の質や周波数ずれなど、基本的な問題もクリアーしていないと、「みなし技適」が適用される無線機といえども「合法」とは言えません。
誰かの運用に対して「違法だ」という意義を申し立てる前に、ご自分の使用している無線機が「合法」であることの確認を行う必要もあります。
大切なことなので、もう一度書いておきます。
誰かの市民ラジオの運用に対して「その運用は違法だ!」という前に、ご自分の市民ラジオの無線機が「合法」なのかの確認をしてから、意義を申し立てましょう。
●海外局との交信について
使用される無線機が「合法」であれば、海外局との交信については「現時点」では問題はありません。
以前の免許制時代であれば、通信の相手方が限定されていたので、海外局との交信はNGでしたが、現在は免許制が廃止され「通信の相手方」についても制限がなくなったので、海外局との交信も解禁されました。
●海外局が違法(不法)局か合法局かは問題ではありません
交信相手の海外局が、海外局の運用する国(地域)の法律に則って運用されているか、いないかは、日本側から見ると関係ありません。
違法(不法)局であれ、合法局であれ、日本の局が「合法」であれば、海外のCB局や国内の不法局との交信も問題ありません。
まあ、国内の不法局との交信は倫理的な問題がありますが・・・。
●まとめ
今回の通信実験ですが「合法機」を使用すれば、台湾側との交信は問題ありません。
日台友好を深めてみてはいかがでしょうか?