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combi オートスイング故障と修理 (2022/11/27 21:37:47)
令和4年7月20日
オートスイングが故障して動作しない
メーカー combi コンビ
製品名 CMロアンジェ AT RW-1
12年前の品物・・・・
結論から・・・センサーの汚れで動作不能でした
製造年月日 2010年03月・・・と有ります。
メーカーのホームページから
故障の原因究明と対策
取扱説明書・整備手順書等の資料は、一切ありません 。
ぶっつけ本番の修理です。
壊したら、同等品を買わされそうだ・・・・
スイング動作が故障してから、3〜4年が経過しているそうだ。
まず、小生は、昭和20年代生まれ、国家資格の第2級アマチュア無線技士、電気・無線・機械は 大好物であります。
壊れた送信機・受信機・ラジオ・トランシーバー・電気掃除機・電動ぬいぐるみ・玄関インターホン・無線通信式給湯器・オートバイ・ガソリンエンジン・自転車の修理を、 老人の道楽 として楽しんでおります。
アメリカンフットボール・合気道・柔道の 体育系も大好物 であります。
音楽の電子機能は正常に回路が生きてますが、
スイングチェアーが、ゆらゆらと動作する機能が壊れてます。
さて、 まずは、分解の手順を確認することから、作業が始まります 。
清掃をしながら、電気回路と電子部品の点検と可動部の動作確認を行いました。
取扱説明書も整備資料等はまったく手元にありませんから、分解手順をスケッチし、デジカメで撮影をしながら、分解作業 。
分解の手順記録を残しておく ことで、再組み立ての時、「部品の向き」や「ボルトの位置」を把握しておくと、スムーズに組み立てることができます。
スイングチェアー部分を取り外して、 本体の内部を目視点検すると、 極めて不衛生な環境 になってました。
本体の内部は、長年に渡って 堆積したゴミ ( 主に綿ぼこりと食物片 ) に、 液体 ( ジュース・ミルク等 ) 等 が流れ込み 、 汚物となって 硬化 し、そこに 青カビ と 黒カビが発生 した痕跡 が残っていて、不衛生な状態。
ネットで「カビ」を検索すると、毒性を有するものや小児喘息を引き起こす・・・等々、新生児の衛生環境は、極めて劣悪な状態になってます。
この 極めて劣悪な不衛生な状態を解決する為 に、
ネットから得たカビの除菌除去方法を施しながら、
重曹溶液やら無水アルコールで洗浄しながら、分解していきました。
電気回路の基板において、電気回路がショート していることが多いと思います
メイン基板の点検
基板のコネクターの緩み、接触不良、リード線の断線の点検・・・電気的に異常なし、基板は、綿棒に無水アルコールを湿らして洗浄しました。
この洗浄後に、テスター(アナログテスターでもデジタルテスター、どちらでも可)をあてながら、ショート跡や断線・異常電流跡など探しましたが、全て電気回路的には正常でした。
オートスイングのシステムについて
モーターでスイングをさせているものかと思ったら、 電磁石の力を利用して、スイングベットを揺らしているようだ。
電磁石を利用 した 「 ソレイノイドシステム 」 とも呼ばれてますから、興味がある方は、ネット検索してみて下さい。
とにかく、細かい部分にまで、汚物や埃で汚れきってますので、無水アルコールで徹底的に洗浄後 、 マジックリンで洗い流し 、再び これでもかと 徹底的に除菌と消毒。
数日間は、太陽光の紫外線で除菌までしました。
可動部分には、グリスアップも確実に行いました。
電磁石
ソレノイド の 動作不良 を疑い、テスターを使って、 コイルの断線 を調べてみると、 異常なし
さて、次に、故障原因の怪しい箇所は
ソレノイドシステムに異常がないことから、 ソレノイドの動作を感知 する、 センサー にトラブルがあるはずだと推測しました。
そのセンサーが何処かにあるはずです。
センサーを見つけました。
センサーの位置 は、 黄色矢印 先です。
この センサーの表面 をルーペを使って拡大して、目視点検すると、「汚ねぇ・・・・」。
埃を沢山被ってる ようです。
センサーに付着していた 汚れ・汚物は、硬化 しており、無水アルコールを綿棒に湿らせて、 表面を軟化 させてから、センサー部を洗浄。
センサーは 、非常に デリケートな電子部品 ですから、力を入れて「ゴシゴシ」と擦ったら、壊れてしまう可能性が大きいです。
スイングベットの下部の マーカーも洗浄
ミラー反射型光センサー ・・・かなぁ
このセンサーは、 光の投光側 と 受光側 の一組で、上の画像に写っている 洗濯板模様の銀色マーカーに投光 し、 反射して来た光を受ける ものかと推測します。
センサーを接写しました。
画像の通り、センサーの部分が埃をたっぷりと被ってましたので、 無水アルコールを湿らせた綿棒で、センサーを洗いました。
このセンサーを使って、 スイングの揺れ幅を感知 しているんだろうね
投光・受光のセンサーが、ご覧の通りの汚れ方では、センサー機能が麻痺した状態です。
黒色の突起物がセンサーです。
本来であれば光沢があるはずです
センサーの汚れを落とし て、スイングチェアーを仮組して、動作確認すると、 オートスイング機能が回復 しました。
スイングの 振れ幅の強弱 も、しっかりと 機能 してます。
再組み立ての際、各 ボルトの緩み があったので、 締め増し をしました。
スイング故障の原因は・・・
スイング動作不良の原因は、 センサーの汚れでした。
この程度の故障なら、誰でも直せるとは思いますが、自己責任で修理して下さい。
スイングが動作しないトラブルについて、ネットを検索してもヒットしませんでしたが、 ヤフーの知恵袋の記事 に
「 メーカーが保証期間を過ぎているので、修理を受け付けてくれなかった。 」
と、コメントがあっただけです。
メーカーって、修理してくれないんですね
修理時間・・・3時間
修理代金・・・缶コーヒー 1缶 と タバコ 数本
修理に使用した用具
これからも、安全・安心・清潔にスイングが出来るようにする為に
(1) 無水アルコール (消毒用アルコールでも可) 重曹
(2) プラスドライバー
(3) デジタル・テスター ( アナログテスターでも可能 )
(4) マジックリン
(5) ガーゼと脱脂綿
(6) プラスチック用コンパウンド
(7) プラスチック用ツヤ出しコンパウンド
(8) 綿棒
(9) 使い古しの歯ブラシ
(10) 潤滑用のグリス
(11) 分解記録撮影用のデジタルカメラ
(12) ボロ切れ
(13) ピンセット ( 細かいパーツの隙間に溜まった食材をつまみ上げる時に必要 )
(14) ネットで得た、カビの除菌・除去対策情報
これらの道具を使って、除菌・清掃・洗浄・点検・修理の作業に使いました。
メーカーは、 個人での修理から予想される事故を防止 をする為に、点検・修理は 公開しない でしょうね。
孫の為に、充実感たっぷりの修理でした 。
生後1ヶ月の孫 が、 修理したスイングベット で、 スヤスヤ と寝ております。
最後に思うこと
今回の故障のメンテナンスの際、 これほどの劣悪な不衛生化した内部になっているとは、想像もできませんでした し、この 劣悪な衛生環境に新生児を寝かせていたことを想像すると・・・・・ 。
メーカーもスイングベットの内部に食物片等が入り込むことも考えて、内部を除菌・清掃が誰でもが、簡単に出来るように設計するべきと思いました。
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