無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
TM-732 送信不動 (2022/9/2 23:21:14)
令和4年1月25日
TM-732 パワーモジュールが死んでました
以下、あれこれと原因を探して、パワーモジュールの交換までのドタバタ記事です
送信が不能・・・発覚した状況
144MHz帯で、フルスケールの信号で受信している馴染みの局に呼びかけしても、コールバック来ないことから、送信部のトラブルに気がついた。
PTTを押すと、 フロントパネル の LCDの送信インジケーターは、 10W機のフルパワーを示している 。
当初、同軸ケーブルやらアンテナやらコネクター等を疑って、調べるも異常なし 。
パワー計 に ダミーロード を 接続 させて、 送信出力を確認した時 に、「ありゃ、ありゃ」・・・・なんと、 パワー計の針が、ピクリとも動かない 。
ありゃ、パワー計が壊れたかと、別の物と交換をしても、結果は同じ。
VHFの送信が、突然、逝ってしまいました。
VHF 受信 ・UHF 受信は、生きている
UHFの 送信 は、 13WのOUTPUTがパワー計で確認 できました。
鳴りを潜めたVHFのパワーモジュール
M57715
マニュアルで確認すると、パワーモジュールの足には、
適正な電圧が来てますが、送信出力が無い。
パワーモジュールを摘出し、検査
M57715 の ケースを外して 拡大鏡で検査
ハンダ不良を精査 しましたが、目視確認が取れません。
このパワーモジュールへの 電圧も、正常に供給 されているのに、OUTPUTが出ない。
こちらの画像は・・・・ UHF帯の基板と、パワーモジュール
UHFの送受信は、通常に運用できます
UHFのパワーモジュール
ヤフオク で、
VHFの パワーモジュールを探し ていたところ
//////////////////////////////////////////////
三菱 パワーモジュール
M57719N 142〜163MHz , 12.5V 14W , FM
(M57715 SC-1005の代わりに使えます)
1,500円 送料無料
//////////////////////////////////////////////
以上の内容で、業務機から取り外したパワーモジュールが、出品されていたので、落札。
品物が届いたので、 さっそく移植手術を開始。
老眼鏡と拡大鏡を用意して、作業開始
ありゃ・・・・パワーモジュールの右側の足( 赤マル印の部分 )が 短くて 、 基板に届かない・・・。
適当な 抵抗の足を継ぎ足して、ハンダ付け完了
他の足は、ハンダを大盛りにしてギリギリ
移植手術を終えて・・・ 144MHzの送信テスト
ダミーロード内臓の15Wパワー計に接続させました。
送信・・・ 針が振り切れた
非常に元気が良いパワーモジュールだ
20Wレンジのパワー計と交換し、送信試験
移植したパワーモジュールは移植直後の OUTPUT は 17W 強 の出力が出てます
パワーモジュールの最大許容値を超えて、出力が出てる
TM-732の送信の出力を 「M ミドルパワー」にセットし送信試験
結果・・・・4W
次に、ローレベルの送信試験
計測レベルを 「5W」レンジに切り替え送信試験
0.6Wの出力でした。
送信出力の結果
Hi・・・・・17W
M・・・・・ 4W
Lo・・・・ 0.6W ( 600mW
パワーモジュール の負担を軽減させるため 送信出力を下げる調整 をし
Hi・・・・・10 W
M・・・・・ 1 W
Lo・・・・ 0.5W ( 500mW ) にセット完了。
今 誰でもが、50W機が全盛期ですが・・・・10W機でも十分です。
楽しみ方は、工夫次第です
送信出力の調整ポイント
海外のネットからダウンロードしたサービスマニュアルで、調整ポイントを確認。
サービスマニュアルから調整ポイントが確認できたので、送信出力を調整いたしました。
VR 3 と VR 4 の可変抵抗を回して、送信出力を調整。
まさか、私のブログを見て、チャレンジされる方など居ないとは思いますが、チャレンジャーの方は・・・ 自己責任において、実験と研究を行って下さい。
パワーモジュールに放熱板を取り付けました
30年前は、シャック内に、各測定機等を揃えて、実験・研究を楽しんでおりましたが、当時、閉局した際、測定器を処分してしまったので、正確な結果は、わかりません。
このリグを使って、交信をした限りでは、相手局からは、 「何も問題は無い」 と、レポートをもらいました。
出品者さん、お譲り頂いたパワーモジュールは、 このブログの内容の結果となり、 安価に修理が出来ました。
ありがとうございます。
修復に、もっと もっと 手こずることを予想していたのですが、昔は、600ボルト 800ボルトの電撃を食らったもんですがね・・・拍子抜けするほど簡単に そして 落札額 1,500円 で移植をすることが出来ました。
出品者さん ありがとう
さて、次は、何の実験を・・・しようかなぁ
続きを読む
execution time : 0.022 sec