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HFドップラーグラム ― Pedersen Ray Plots (ペダーセン・レイ) (2023/1/25 1:25:02)
ドップラー好き(?)の間で有名な現象にペダーセン・レイがあります。
フェードアウトの前に見られる、ひらがなの「つ」のようなパターンです。
"Backyardastronomy.net"の"HF Dopplergams"↓説明付きの絵があります。
https://www.backyardastronomy.net/2018/06/16/hf-
また、ペダーセン・レイについてはG3CWIが詳しく解説してくれています。
https://www.qsl.net/g3cwi/pedersen.htm
例のループアンテナで受信すると、人工雑音がほとんでないので、きれいなドップラー・グラムの標本が採集できそうです。
8.006MHzのJG2XAを受信してみました。
8006kHz JG2XA in Akita 2023/1/6 1700JST
上下に飛び出しているのは飛行機によるドップラーだと思います。
二日目は、DX Atlasの日影と重ねた画面キャプチャーです。
8006kHz JG2XA in Akita 2023/1/7 1705JST
で、昨日、データの整理中に"HFDOPE"という組織の秀逸なホームページに気が付きました。
http://gwave.cei.uec.ac.jp/~hfd/index.html
JG2XA送信元の電気通信大学をはじめとする、日本の大学によるHFドップラー観測ネットワークだそうです。
こちらの"PLOTS"ページで過去のデータを見ることができるので、前記の2日分のデータを表示してみました。
6日のChibaが良い感じですが、1630分頃に周波数が下がってフェードアウトしたのは、秋田の日本海沿岸よりもずいぶん東にあるせいですね。
"LINKS"ページ、"Documents"の"Technical document for the sounding system (in Japanese)"
は「電離層擾乱観測用短波送信システムの開発」というPDFファイルで、JG2XAの設備や開局の経緯など、読み物としても楽しめました。
HFDOPEの皆様、大変ありがとうございます!
そう言えば、約1年前(2022/1/15 13時JSTごろ)のトンガの噴火と衝撃波による津波には驚かされましたね。
HFDOPEで、前後のプロットを拾ってみました。
非常に興味深いですね。
よく目を凝らして、見たいと思います。