ホーム >> 無線ブログ集 >> WVU-604F人柱版。これまでの不具合と対応について

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 7L4WVU 自作アマチュア無線局 7L4WVU 自作アマチュア無線局 (2024/4/19 12:35:34)

feed WVU-604F人柱版。これまでの不具合と対応について (2023/2/4 18:15:50)
FT8簡易型トランシーバーのWVU-604F人柱版は、現在30台まで頒布という状況になります。

不具合のリポートは殆どありませんが、自分で気が付いたものとか適宜改修をしています。お手持ちのもので該当する不具合があり運用に支障がある場合は、以下を参考にして改善することができます。自分ではちょっと難しいという方は送り返して頂ければ対応します

問題が発生していないのに全て改修してほしいという依頼は受け付けておりません。また、①~③は通常の環境においてFT8の運用に支障がないと思いますので、必要な場合は有償対応とさせていただきます。また、送料のご負担はお願いします。

人柱版ということで改善点も見えてきました。部品実装済で基板をかなりの枚数を発注したので改造が大変です(笑)

①ダイアルを思い切り回し続けるとPLLの発振が停止する
通常のFT8などの運用では、CH切替になっているので発生することはありませんが、VFOモードにしてラジオなど聴こうと数百kHzくらいエンコーダーを回すとPLLの発振が停止します。これは、ロータリーエンコーダの配線パターンがPLLのICの下を走っていて、PLLの特定周波数付近でパルスが影響してロックが外れることが原因です。したがって、パターンカットして直接ワイヤーで接続することで解決することができます。(写真参照。赤→のパターンをカットしてワイヤーで黄色〇の配線を直接追加します)
IMG_4729


②トランシーバーのオーディオ出力端子とパソコンを接続するとスピーカーの音量が下がって聞こえにくい。
DACやパソコンの回路によりスピーカーが直接並列に接続されることで音量が下がる場合があります。写真のように配線変更することでパソコン側にはコンデンサ経由での接続となり影響を減らすことができます。写真の赤〇部分がオリジナルのスピーカ端子、これを黄色の部分に接続します。

IMG_4760


③21MHzのFT8受信のときに中波ラジオが混入する
受信回路の高周波増幅には、カットオフ周波数が1.6MHzのHPFが備わっています。しかし、1段の簡単なものなのでローカルの強力な中波ラジオ局があるとイメージ受信があります(これは設計通りの動作です)。カットオフ周波数を7MHz程度の高いものに定数変更すればかなり効果はでますが、1.8や3.5メガの感度低下が起こります(実際はローバンドは感度が下がってもあまり影響ないと思いますが)

下の写真の黄色の部分がHPFになります。 L4,L5 4.7uH から1 uH に交換、 C4 1500pF から 390p に交換。値はだいたいでも OK です。チップ部品がなければリード部品をつけても液晶の下なので目立たないと思います。自分で実験した結果、中波局はほぼ入らなくなりました。また、1.8や3.5の運用も感度は20dBくらい下がりますがあまり気になりませんでした。

IMG_4723


④送信→受信の際に受信ができなくなる(RSSIが0)
試作セットと殆どのものは問題ないのですが、ごく稀にこの現象がでるようです。調べるとDSP ICのバラつきによるものでリレーのパルスでDSP ICがフリーズするものがあるようです。電源を再投入で復旧します。対策としては電源ラインに電解コンデンサを追加したりしてある程度改善できるのですが、弱いものはタイミングによってフリーズしてしまいました。今月発送分からは、リレーをやめてダイオードスイッチによる切替に変更しているので問題はありません。





execution time : 0.018 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
48 人のユーザが現在オンラインです。 (36 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 48

もっと...