無線ブログ集
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はじめてのEME (2023/2/7 12:04:39)
EMEといえば Earth - Moon - Earth、またの名を Moon bounce、月面反射通信である。
今回、Twitterで情報をいただき、初めて EMEによる交信に成功した。
3日未明は 01時前に 6エレ Hヘンテナ (水平偏波)で受信。このときの仰角は
約50度。
6エレの垂直面指向性はブロードなので 50度付近でも少しゲインがある。
その後、就寝中の04時台に連続受信できていた。このときの仰角は 9度~3度あたり。
アンテナは 仰角5度の 12エレ Hヘンテナ (垂直偏波)。今回の交信成功も このアンテナによるものだ。
5日未明、01時の 衛星IO-117にQRV後、就寝。04時jstにアラームをセット。
無事起床でき、起動させたままにしていた WSJT-Xの画面を見ると 既に 02時台から ちらほらと DL7DPV がデコードできている。 *1
05時台に入ると それまで -20dB未満が多かったのが -19dBまで上昇するようになってきた。この程度まで上がると、デジタルモード Q65-60Bの信号が 耳で聞いて存在が判るのだ。このとき 月の仰角は 約15度。途中で水平偏波の6エレと切り換えてみるが、確実に垂直偏波12エレの方が強い。WaterFall画面上でもハッキリと判る。
そして 05時20分 DL7DPVの信号が -16dBまで上がったところで 呼ぶと、すんなり コールバックが。もう、ドキが胸胸である(^^;)。このときの仰角は 14度~13度。
その後、周波数QSYし、USAの局に応答している HB9Qをデコード。しかし、良くても -21dBだ。
待機していたが、SNRはじりじりと低下して -26dBとなり、ついに見えなくなった。
WaterFall画面でもノイズらしき影が確認できる。細かい雪が降っているようだ。スノウ・ノイズか・・ それで、06時少し前で あきらめることに。
また、チャンスはあるさ。(^o^)v
さて、今回は なんといっても、 自分自身で 開発・設計・製作・設置したアンテナによる EMEである。 ハッキリいって、夢であった。
Hヘンテナは 歪なところもあるが(^^;)、しっかり EMEもできるのだということを実証でき 感無量である。
みなさん、そして Hヘンテナにかかわってくださった JH1FCZ 大久保さん JA7RKB 十文字さん JA1WXB 松田さん、本当にありがとうございました。
Comments(7)
*1 月の位置は パソコンで計算できるので、予め おおよその方向にアンテナを向けてあった。