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<改正した省令・告示等は今年3月に公布、3月と9月に分けて施行へ>総務省、「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集」の結果と電波監理審議会の答申を公表 (2023/2/8 19:15:42)
2023年2月8日、総務省総合通信基盤局電波部は昨年11月17日から1か月間実施してきた「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集」の結果と、同日開催された電波監理審議会からの「原案を適当する」旨の答申を公表した。アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、デジタル化の推進、免許手続の迅速化、制度の簡素合理化、行政の効率化などを目的とした、アマチュア無線界における大きな制度改革が総務省案のとおり実現することになった。同省は電波法施行規則等の一部を改正する省令や関係告示などを今年3月中に官報で告示・公布した上で、「無資格者のアマチュア無線体験制度の改正」などは3月に施行、「従免と局免の同時申請、一括表示記号の採用、無線局申請書の特例様式、アマチュア局特定附属装置関係、使用区別(バンドプラン)の改正」などは今年9月から施行する考えだ。
総務省の報道発表より
総務省は昨年、有識者による「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」を実施、そこで出された「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」等に基づき、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、免許手続きの迅速化、制度の簡素合理化等のため、電波法施行規則等の一部を改正する省令案、関係告示等の制度改正案を作成し11月16日に公表した。
制度改正案のポイントについてはこの記事を参照↓(2022年11月16日掲載)
<アマチュア無線の活用機会拡大から免許手続の迅速化や制度の簡素合理化まで>総務省、電波法施行規則等の一部を改正する省令案等の制度改正案に対し12月16日まで意見公募
総務省が作成した制度改正案の全体概要
そして11月17日から12月16日まで「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集」が行われたが、このほどその意見内容を整理し「総務省の考え方」を付記したものがまとまり、2月8日夕方に公開された。期間中に意見を提出したのは183者(JARL、JARD、日本無線協会など法人・団体:8、個人:175)で、意見内容は多岐にわたっている。
同省は2月8日に開催された電波監理審議会に改正案を諮問、「原案を適当とする」旨の答申を受けたことから、今後速やかに関係規定の整備を進め、3月に官報で告示・公布した上で、「無資格者のアマチュア無線体験制度の改正」などは3月に施行、「従免と局免の同時申請、一括表示記号の採用、無線局申請書の特例様式、アマチュア局特定附属装置関係、使用区別(バンドプラン)の改正」などは今年9月からの施行とする方針だ。
以下、同省の報道資料から抜粋で紹介する。なお「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)」意見募集の結果・概要は、下記関連リンクの総務省サイトからPDF版をダウンロードすることができる。
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申
総務省は、「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」(令和4年8月)等に基づき、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大及び免許手続の迅速化・制度の簡素合理化等のため、電波法施行規則等の一部を改正する省令案、関係告示等の制度改正案について、令和4年11月17日(木)から同年12月16日(金)までの間、意見募集を行いました。その結果、183件の意見の提出がありましたので、提出された意見及びそれらに対する総務省の考え方を公表します。
また、意見募集の結果を踏まえた上で、当該省令案のうち電波法(昭和25年法律第131号)第99条の11第1項第1号に規定されている諮問事項について、本日、電波監理審議会(会長:笹瀬
巌 慶應義塾大学名誉教授)に諮問し、原案を適当とする旨の答申を受けました。
総務省は、今後、意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申を踏まえ、速やかに関係規定の整備を行う予定です。
●1 概要:
ワイヤレス人材育成の観点からアマチュア無線をより活用しやすい制度・環境等の実現に向けて、令和4年1月から開催された「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」(座長:藤井
威生
電気通信大学先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター教授)において、同年8月に「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」が取りまとめられました。
本提言等を踏まえ、ワイヤレス人材育成の裾野を広げるための、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、デジタル化の推進、免許手続の迅速化や制度の簡素合理化による申請者の負担軽減や申請処理期間の短縮、行政の効率化等に向けた制度改正を行うため、電波法施行規則等の一部を改正する省令案、関係告示等の制度改正案について、令和4年11月17日(木)から同年12月16日(金)までの間、意見募集を行いました。
●2 意見募集の結果:
提出された意見及びそれらに対する総務省の考え方は、別紙PDFのとおりです。
●3 電波監理審議会からの答申:
意見募集の結果を踏まえ、電波法施行規則等の一部を改正する省令案のうち電波法第99条の11第1項第1号に規定されている諮問事項について、本日、電波監理審議会に諮問したところ、原案を適当とする旨の答申を受けました。
●4 今後の予定:
総務省は、意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申を踏まえ、速やかに関連規定の整備を行う予定です。
<「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)」意見募集の結果・概要(総務省総合通信基盤局電波部移動通信課)>
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正(案)意見募集の結果・概要」より
なお、183者から提出されたそれぞれの意見と総務省の考え方は、同省が報道発表したPDF資料の後半に65ページにわたって掲載されている。
総務省は今回の改正について「本改正案により、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、デジタル化の推進、免許手続の迅速化や制度の簡素合理化による申請者の負担軽減や申請処理期間の短縮、行政の効率化等が行われ、科学技術やワイヤレス技術に対する理解と関心を深めるとともに、アマチュア無線や電波に興味・関心をもってもらうことにつながり、ワイヤレス人材育成の裾野が広がることが期待されます。総務省においても、アマチュア無線関係団体と連携させていただきながら、本改正案の周知広報に努めてまいります」
「アマチュア無線を活用したワイヤレス人材育成の裾野拡大は、制度改正のみでなされるものではなく、アマチュア無線界の方々の自主的・積極的な仕組みづくりや取組、周知広報等が、これまで以上に重要なものとなってくると考えております。その活動等により、ワイヤレス人材育成の裾野拡大が図られるとともに、アマチュア無線の積極的な活用やその地位向上につながり、地域や社会全体に貢献することが期待されております(提言書も御参照ください)」と述べている。
●関連リンク:
・ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申(総務省
報道資料)
・提出された意見と総務省の考え方 PDF(総務省)
・ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案 要旨PDF(総務省)
・ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案 概要PDF(総務省)