無線ブログ集
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八重洲無線 FT-102 (2023/3/4 0:37:44)
各局様、こんばんわ〜
JI2OEY ひろでございます
八重洲無線 FT-102
今回行った内容をまとめます。
①RFユニットのリレー交換(4個)
②アンテナリレー交換(1個)
③LOCALユニットのリレー交換(1個)
④カップリングジョイントの交換(2個)
⑤WARCバンド対応
⑥28MHz 100W対応
⑦キャリア周波数調整
⑧ 受信IFトランス調整
⑨その他
メッキ部品錆び取り
バンド切替SW接点清掃
ボリューム類のガリ取り
2連メーター曇り取り
以降で作業の様子を画像入りで解説して行きます。
これからFT-102をメンテナンスされる方の参考になれば幸いです
RFユニットのリレー交換
RL01、RL03、RL04です。
左側が取り外したリレー
右側が今回取り付けるリレー
12Vと24Vがあるので要注意です。
こちら交換後
次に代替の互換品の無いRL02
取り外して接点清掃を行いました。
こんな感じでリアのパネルを外します。
アンテナリレーの付いている基板を外します。
交換後
LOCALユニットのリレー交換
交換する予定ではなかったのですが、
クラリファイア(他メーカーでいうところのRIT)の調整がうまくいかず
調べたらこのリレーの劣化が原因でした。
カップリングジョイントの交換
ロックネジのところにヒビが入っています。
プリセレクター側だけでなく、ローディング側も新品に交換しておきました。
WARCバンド対応
LOCALユニットのJ18に繋がっている赤色のリード線を外すだけです。
なんか時限爆弾処理班みたいですね
外したリードは熱収縮チューブを被せて保護しておきます。
18MHz 100W
24MHz 100W
28MHz 100W対応
28MHzでも終段のスクリーングリッド電圧が210Vかかるように配線を変更します。
28MHz 100W
キャリア周波数調整
まずは基準発振周波数 6.000MHz
キャリア発振周波数
LSB 10.5434MHz
USB 10.5466MHz
受信IFトランス調整
SSGから信号を出して最大感度になるように各コイルを調整します。
Sメーターの目盛で、約1.5くらい感度UPしました。
やはり無線機は受信性能が高くないといけませんね。
最後にSメーターの校正をします。
RF AMPをONした状態で、SSGから-73dBmの信号を入れて
Sメーターが9になるように振れを調整
-140dBmが復調できていますので、かなり感度がいい無線機と思います。
その他
メッキ部品錆び取り
先日の日記ですでに紹介しましたので割愛しますね。
バンド切替SW接点清掃
ロータリーSWです。
真空管無線機は、このスイッチに高圧の電圧がかかるため、
黒くカーボンが付着してしまいます。
接点洗浄剤をつけた綿棒などで、優しく綺麗に清掃します。
接点復活剤は使用不可ですよ。
ボリューム類のガリ取り
こちらも接点洗浄剤をボリュームに塗布して洗浄します。
2連メーターの曇り取り
FT-102の外観上の一番のポイントである2連メーター
せっかくなので分解してスクリーンも綺麗にしておきます。
綺麗になりました。