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【緊急紹介】FEDXP会長の申し入れ(ハムフェアでの個人情報保護と出展参加料値上げについて) (2023/3/19 0:40:52)
アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア)2023の出展要項の配布が始まりましたが、以下の変更が大きな話題になっています。
出展代表者の個人情報のパンフレットへの掲載
住所(番地まで)、氏名、電話番号 → 住所(市町村まで)、氏名、電話番号又はメールアドレス
純粋展示(物販なし)
1コマ 23,760円 → 38,000円
2コマ 41,580円 → 66,500円
Far East DX Ploiters(FEDXP) の会長でいらっしゃるJA4DND松浦さん(JARL中国地方選出社員)が、ハムフェア実行委員会委員長髙尾義則氏(JARL会長)に対し、以下の申入書を提出されたそうです。拡散するようご依頼を受けましたので、ここに掲載します。内容については、私も同感です。
(ここから)
(1)ハムフェア ガイドブックでの個人情報保護について
昨年まではハムフェアガイドブックのクラブコーナーの出展者一覧表の中に、代表者の住所、氏名、電話番号が記載されていました。
今年は出展申込書に、「電話番号またはメールアドレス」と住所は「市町村名」の記入が求められています。しかし、この内容では基本的には前年と大差なく、一部個人情報保護の対象となるものもあり、「個人情報は、個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべき」との個人情報保護に関する法律についてのガイドラインにも抵触する恐れがあると思われます。
JARLの個人情報管理は、例えば会員名簿では記載事項のうち個人情報に関するものは、本人に掲載することについての確認(了解)の上記載されている、と理解しております。一方で、このガイドブックは不特定来訪者に制限なく配布されるものであり、個人情報についてはより慎重な対応が求められます。なかでも、住所、電話番号やメールアドレスは特に注意が必要です。
また出展参加要項には「来場者より、主催者ヘクラブの連絡先等の問い合わせがあった際には、代表者・連絡者の連絡先をご案内いたしますので、ご了承 ください」
との記述がありますが、問い合わせがあればその理由を明確にし、本人の確認を得たうえで案内をすべきです。
JARLとして、個人の意思を確認しないで住所(市町村名)やメールアドレス掲載するほどの必要性があるとは思いません。どうしても必要ならその理由を明記し、本人の意思の確認をすべきと思います。
主催者としていかなる理由があっても個人情報は厳格に守られるべきで、これが原因で個人に不利益や被害の発生がないように最大限配慮すべきと思います。余りにも個人情報を軽視していると言わざるを得ません。JARLとしてのコンプライアンスはどこに行ってしまったのでしょう?
公共団体、民間の組織、団体,企業においても、個人情報は近年特に厳格に管理されており、その実態からみればJARLのハムフェアガイドブックにおける個人情報管理はその見識の甘さを指摘する声もあり、憂慮しています。
むしろ、希望者にはコールサイン(個人情報ではない)を明記したほうが、情報としての有意性は高いかと思います。
(2)純粋展示の出展参加料値上げについて
今回の純粋展示の出展参加料が66,500円(2小間)になり大幅に値上げとなっていますが、この件に関して理事会で議論された形跡が見当たりません。
値上げという重要な内容を理事会で審議もしないで決めるというプロセスは組織としてのマネージメントの基本的な瑕疵であり、組織としてのコンプライアンスが確立されていないことに非常に危機感を覚えます。
なぜこの金額に設定したのか、なぜ今年は純粋クラブだけなのか等、出展者が納得できる説明が一切ないことは非常に残念です。
JARLとしては、値上げに至った正確な情報の提供と関係者に理解いただくための丁寧な説明が必要ではないでしょうか?
ハムフェアは来場者、出展者の理解と協力があってのイベントです。会員目線で汗もかき、知恵も出すというJARLの努力が必要と思います。
各団体とも当惑し、出展中止も含めた検討がされ始めているとの情報もありますので3月中の早急なる対応が必要と思います。
今年は従来通りとし、理事会の論議も含めて、関係者に十分丁寧な説明を行ったあとで来年の対応として周知徹底されてはいかがでしょうか?
いったん決めたことを撤回するのは勇気がいることですが、アフターコロナを見据えた今年のハムフェアの状況を見たうえで再度議論するという考えには多くの共感を得ることと思います。このまま強行すればJARLの信頼性をまた失ってしまいます。
(ここまで)
(2023-03-19 記)