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IC-705のAM変調が割とマシな理由 (2023/3/26 22:12:00)
FT-817/8系と異なり、IC-705やIC-7100のAM変調は比較的マシです。
と言うか、10mAMやCB無線の独特な世界とアマチュア無線は切り離して考えるべきなので、アマチュア無線機の中で言えばとてもきれいな部類かと思います。
なぜ、きれいに聞こえるのか?ちょっと気になって波形で確認してみました。
※思いつきの実験なので、測定中の写真は撮り忘れました〜。測定帯域は何となく7MHz。無論出力はスペアナに入ります。
理由は2つ。
1)max変調度は80%で低歪率
→これは言うまでもありません。
2)ローカットが入っている。
→今回はここに着目。
下記は、マイク入力端子からファンクションジェネレータでサイン波を入力したときの変調度を測定した結果です。(100%変調はキャリア/側波帯比-6dBです)
これを見ると、300Hzあたりから下の周波数はほぼきれいにカットされています。
理由は、この 低音域を残すと篭った音に聞こえるから です。
私の技適CB機で下の周波数を切るのは、この理由から来ているところもあります。
で、ちょっと意地悪試験もやってみました。
IC-705は今どきのリグですので、送信変調音のトーンコントロールもできます。高音側を”0”の設定から"+5"へブーストしてやると、さらに変調を突っ込むことができるのか?実際にやってみました。
結果は3200Hzで+10dBの変調度の差が出ました。
10dBも違えば、聴感上も異なります。
という事で、私はIC-705のAM送信トーンコントロールは+5でやってます。そのほうがトータルの変調度を上げ、明瞭度を向上させられるからです。