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link jl7gmnのblog jl7gmnのblog (2024/3/11 19:35:35)

feed JR-310プチレストアその10 (2023/4/18 0:50:20)
JR-310の今後のレストア予定の内の一つのFMモードの追加を行いました。既にFM復調回路の実験を行うべく、まずは455KHzのIFTをジャンクからいくつか出してきました。素性は455KHzのIFTであることとコアの色が黄色、白、の2種類です。トランジスタラジオ用としてアルファベットのA、B記号がついているものです。どうブログのその6に10mm角455KHz中間周波トランス(IFT)によると黄色コアは初段用のIFTで白色コアは2段目用というものです。まず断線がないかをテスタで確認し、内部取り付けのコンデンサが大丈夫かをコイルの共振周波数をネットワークアナライザで確認しました。
1-2-3の端子の1と3間に共振用コンデンサがついています。
ネットワークアナライザではマグニチュードでスルーキャリブレーションをとり、減衰量と共振周波数を見ます。
入力と出力端子をつなぐと、ネットワークアナライザの0dBの位置にレベルキャリブレーションされ全周波数域が0dBとセットされます。この状態で入力と出力のグランドを繋ぎ、ポート1芯線を1端子にポート2の芯線を3端子に繋いで測定です。 SCALE AUTO SCALE を押すと、最適化表示されます。とても便利ですが、表示特性が気に入らないときはマニュアルでレンジ、帯域、スィープタイムなどを変更して自分の好みに表示を変えたりします。

一番右上の  SCALE  ボタンです。
NETWORKANALYZER1

ディスプレー上のボタン位置の  AUTO SCALE  を押すと最適化表示されます。
NETWORKANALYZER2
測定時の画像を撮るのを忘れましたので、文章だけです。
測定回路に直列で並列回路が入るので、共振周波数ではインピーダンスが最大となり信号は通らなくなります。このように共振周波数では減衰量が最大となります。並列共振回路状態を直列にてネットワークアナライザで見る場合です。谷のように表示されます。谷の底に相当する点が共振周波数です。
これでコンデンサの生きている事が(共振している)確認できます。ついでにコアを回して共振周波数が455KHzプラスマイナスの範囲で調整できていることも確認しておきます。
(通常の使い方(IFT)では並列共振回路が回路中に並列に入るので共振周波数点および近傍のみを減衰させずに通しそれ以外の周波数以外は減衰させる特性となります。)

上記のように確認して、455KHzのIFT(中間周波トランス)は準備できました。使うのは白色コアのIFT(2段目用)です。本当は、1-2,2-3間が等巻き数比なのがいいのですが、間に合わせなのでそのまま使うことにします。(WEB情報でもAMラジオ用のコアを使って作成したFM復調回路もありました。)
ものの、ついでに上記のネットワークアナライザで手持ちの7mm角IFT、10mm角IFTのすべての共振コンデンサ付きのものも確認してあります。コンデンサがないものは200PFをつけた状態での参考共振周波数として確認しました。確認したものは小のチャック付きポリ袋にマジックで周波数とコア色等を書いて保管です。これをやると次に目的のIFTを探す手間が省けます。ついでのついでに手持ちのCFV455E10などの中間周波数用のフィルターも確認しました。フィルターは共振帯域が通過帯域なので減衰が少なく、帯域外が減数量が多い山型の特性になります。

まずは部品の準備で IFT以外は直ぐに集まります。1N60 ゲルマニュームダイオード、抵抗、コンデンサ半固定VRなどです。後は、ブレッドボード、配線用線材、後は小容量の配線用小型バリコンなどです。
FM復調回路のワイス検波回路図は簡単で、ネットにたくさんあるので、省略します。

■FMモード用ワイス検波復調回路のボード配線状態
FM復調ーワイス検波回路

■JR-310とのFM復調回路の接続
JR-310とFM検波回路の接続

■JR-310のIFT3との接続C(小型バリコン)
真空管IFTからの接続C

FT-2000Dを10W出力のナローFMでダミーロードをかませて、JR-310の7MHで復調できるか確認しました。復調はできますが、JR-310との接続Cが大きすぎて以下の問題が出ました。
バリコンのローターが全部抜けきった状態でないと、本体のSメータレベルが下がってしまいます。
FM検波はバリコンが入った状態で良好です。Sメータが下がった状態では使えません。対策としてJR-310との接続は微小容量で結合し、ワイス検波回路の前にバッファーを1段追加することにします。結合容量がSメータに影響がでない微小容量コンデンサとなり、ワイス検波回路に入るレベルは、入力レベルが下がった分をFET(2SK19GR)で455KHzのバッファ1段追加です。
FETは古い2SK19GRが結構あるので使いました。今時では2SK241、2SK125当たりがいいのではと思います。2SK125を使う場合は足配列がマーク正面にてSGDで2SK19と2SK241の場合はDSGと異なるので、互換使用時は注意が必要です。Hi!

■JR-310のIFT3との接続Cの変更
接続Cの変更
結合用コンデンサの容量を減らしました。Sメータレベルへの影響はなくなりました。

■1段の455KHzのFET バッファ回路追加
455KHzFETバッファ

■結果:455KHz IFのFETによるバッファを1段入れたことにより、ワイス検波も安定動作、FM復調できるようになりました。結合Cを小さくしたので、もちろんSメータレベルはSSB、LSB・CW、AMとのFM復調回路が追加されたことによるSメータのレベル差は出ていません。バッファ追加対策、成功です。実際のFM送信でのFM復調確認も行いました。
FT-2000DのFM送信もナロー、ワイド送信時ともに良好に復調しました。

ひとまずFM復調回路はOKとします。

動作回路のPCB作成のためのCADパターン化がありますが、LINUX(UBUNTU 22.04LTS)のバージョンが必然的にアップされてしまったので、切削アプリもCADもインストールやり直しが必要なので、やることが多くて困っています。Arduino用のプラットフォームはインストール動作確認まで完了しています。
まだなのがペイント系のソフトとCADです。Windows VistaでUbuntu22.04ltsが復旧でインストールできたという、うれしいこともあるのですが、Ubuntu18.04ltsで使用してたアプリの設定が残っています。とても、厄介です。ハイスペックのWindows10Proのデスクトップも新しいのも購入してあるのですが、この設定もまだ、出来ていません。ネットサーフィンぐらいしか試してません。Hi!


つづく?



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