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TRX-DUO Port-Cの設定 (2023/4/20 13:18:53)
改造は封印したTRX-DUOですが、拡張用のポートが楽しそうなので触ってみました。
概要は、購入したサイトからダウンロードした資料の中に、ワード形式の文書で説明されています。
ヨーロッパのサイトで、おなじファイルを掲載していました。興味のある方はアクセスしてみてください。
Port C
今回いじってみたボートCの説明はこちら
三つとも、LTC2208 ADCに関する項目で
DITH: アナログからデジタルに変換する際の誤差の補正(最小化)。
PGA: ゲインの設定(感度優先 or SNR優先)
EN2: Rx2につながるADC2を止めて(無効化)1.2Wを節電
を設定(ON/OFF)出来るようです。
EN2: WSPRトランシーバは、1チャンネルしか使わないので、EN2の設定は一択問題ですね。
DITH: 良いことずくめのようですが、処理の過程で加えた疑似信号が、ホワイトノイズとして漏れ出すと、ノイズフロアを悪化(0.5dB未満)させることがあるようです。
PGA: 悩ましいですね。プリアンプが欲しいようなアンテナならON、アッテネータを入れたくなるようならOFFでしょうか?
EN2
中華ガジェットの、USB電圧/電流計を引っ張り出してEN2の効果を調べてみました
EN2=オープン(デフォルト設定)
6.55W
EN2=ショート (ADC2停止)
4.71W
差し引き 1.84W 約28%の節電となりました。
LチカなどADCが遊んでいる状態の消費電力は、さらに0.5Wくらい低くなります。
RTTYスキマーで顕著ですが、消費電力は受信状態(計算量?)でかなり変動します。
ちなみに Red Pitayaは
4.21W
DITH=ショート (ディザー ON)
ディザーを有効にしたら電流が増えました。
きっと、計算量が多くなった所為ですね。
RedPitayaと並走させてSNR変化を比べてみました
特に解読数が増えることはありませんでしたが、安定したような気がします。
RedPitayとのSNRのバラつきも小さくなりました。
もう少し長いスパンで見ないと分かりませんが、WSPRには有効なようです。
PGA=ショート
DITHのジャバ―ピンを外してPGAに移しました。
マニュアルでは、ゲインは1から1.5に増えるが、SNRは1.8dB悪化するとの事。
確かに、バラつきが多くなりました。
また、早朝の北米は1dBくらい負けています。
ブロットはサンプルの多い14MHzですが、他のバンドも同じような感じです。
現在の構成では、PGAはマイナスの方が多い ようです。