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ダイヤモンドがHF用センターローディングのモービルホイップ2種を参考展示 (2023/5/2 2:44:16)
先日開催されたJARL東京都支部大会でダイヤモンドブランドでお馴染みの「第一電波クラブ」が出展していました。
第一電波クラブは、会社にある無線クラブですが、同社製品の展示を行っていました。
そこで今回見つけたのが、参考出品であろう、センターローディングHF用モノバンドショートタイプのモービルホイップです。
発売時期:未定
発売価格:未定
●製品の正式な発表時には、改めて本製品を紹介する予定です。
出品は2機種だがバリエーションの展開にも期待
今回展示されていたのは、7MHz帯用の「HF40CLS」と28MHz用の「HF10CLS」の2機種となっていますが、今後は対応周波数違いのバリエーションの展開にも含みを持たせた製品説明を見ることが出来ました。
▲JARLの東京都支部大会と言うことで、デジ簡やデジコミ用などのフリラ用アンテナの展示は見ることが残念ながら出来なかった。
▲出展されていた製品の詳細が書かれている。将来的には、21MHzや50MHzの製品展開も期待できるようだ。
製品の詳細を読んでみよう
札に書かれている「製品の特長」を読んでみましょう。
●最短で全長1mに収納可能
●7.0~7.1MHzまではエレメントをカットせずに、自由に可変可能(7.1~7.2MHzはエレメントカットが必要)
●28~29MHzまではエレメントをカットせずに、自由に可変可能(29~29.7MHzはエレメントカットが必要)
●エレメントが短いにもかかわらず、耐入力は200W(SSB)を実現(HF40CLS)
●エレメントが短いにもかかわらず、耐入力は300W(SSB)を実現(HF10CLS)
●回転ホイップ機構採用
以上が紹介の文章となっています。
製品の特長全てが気になるところで、この説明から読み取れるところを推理してみました。
●最短で全長1mに収納可能
今回出展されている「HF70CLS」と「HF10CLS」は既に発売されているHF用モノバンド・センターローディングアンテナの「HF40CL」と「HF10CL」から派生した製品であることが容易に想像できます。
HF40CLとHF10CLの全長は、それぞれ約2.2mなので、今回展示されている「HF70CLS」と「HF10CLS」は今までのHFxxCLよりも短い製品であることが分かります。
約1.4mの全長となる製品では、今までは「ベースローディング」のHFxxFX等がラインナップされていましたが、既存の製品よりも短い全長でも輻射効率を求めた結果、センターローディングタイプのラインナップを追加することに決めたと想像出来ます。
●7.0~7.1MHzまではエレメントをカットせずに、自由に可変可能(7.1~7.2MHzはエレメントカットが必要)
●28~29MHzまではエレメントをカットせずに、自由に可変可能(29~29.7MHzはエレメントカットが必要)
これはダイヤモンドのノウハウと言えそうです。
それぞれのアマチュアバンドを2分割して、周波数の調整を容易にしているようです。
▲HF40CLの画像、ローディングコイルの上下、金属エレメント部を共通化し、中間のローディングコイルの巻き方によって、それぞれバンド毎のバリエーションが異なる製品展開だ
●エレメントが短いにもかかわらず、耐入力は200W(SSB)を実現(HF40CLS)
●エレメントが短いにもかかわらず、耐入力は300W(SSB)を実現(HF10CLS)
既に発売されているHFxxCLも同じ構造なので、今回展示されているHFxxCLSも同等も構造と考えられますが、ローディングコイルの上下エレメントは、対応する周波数が異なっても同じ長さを採用しているような印象です。
中間部にあるローディングコイルの巻き方で、それぞれの周波数に対応させているようです。
そのため周波数が低いと、ローディングコイルの巻き線が細くなってしまうので、耐入力が低くなる傾向があるようです。
また第一電波は、FT8等の連続送信系のデジタルモードでは、アンテナへの入力を定格の1/5以下にしてほしいというアナウンスをしていますので、FT8運用時の耐入力はそれぞれ以下の通りとなります。
HF40CLS:40W
HF10CLS:60W
FT8運用時にも、必要にして十分な耐入力性能があることが分かりました。
●回転ホイップ機構採用
お馴染みの回転機能です。