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レピーターのアンテナ交換(同軸コリニア設置)&伝搬試験に立ち会った (2023/5/5 22:29:22)
4月に入って大分の430レピーターの管理者から
「麓の大分市や別府市よりも遠方の局の方が信号強度が強い状況が見受けられておりました」
との相談があり一度ダウンチルトタイプのアンテナでテストを実施したいとの申し入れがあった
要望は明確で設計は容易だった
半径20km内の電界強度改善 山陰になる地域の不感地帯解消設置場所は標高1300mを超えた場所でサービスエリアは眼下に広がる大分平野だ
写真中央の右側にあるのが高崎山でこれに隠れた地域が不感地帯となっている
【レピーターの設置場所のロケ、標高1300m超え】
標高から考えると主サービスエリアが近すぎ現在使用している市販のアンテナでのカバーは非常に難しいことは確実だった
そこでこれまでレピーターでは製作例のないダウンチルト角5度+αに決定して製作を行った
念の為現地のアンテナ設置状態を写真で頂き設計のチルト角で支障がないかの確認も行った
また同軸コリニアで100%改善出来る保証もないのでサンプル品として送ることにした
ただ最近はサンプル品を送付して戻ってきたことがない(そのまま購入となる)ので完全防水の出荷仕様で送付した
【レピーターのアンテナ設置(設置完了時)】
偶然にも大分に帰省し移動運用を行う5月3日にアンテナ設置&伝搬試験が決定したと連絡があり立ち会うことにした
【伝搬実験】
最初はアンテナを仮設して既存のアンテナと比較実験を行った。山陰となっていた地域の不感地帯は完全に解消された
その後の各地域での信号強度の確認を行って概ね強くなっている事が確認出来、最終的な設置を行った
今後関係者からのレポート等を総合的にまとめアンテナ換装の評価をレポート頂くことになった
【まとめ】
アンテナをポールに組み込んでも周波数特性が殆ど変化しないとの報告を頂いた 同軸コリニアをレピーターへ提供してきたが自分の制作したアンテナの設置&伝搬実験に初めて立ち会えた 回線設計は地図と現地の写真を参考にして行ったが想定通りの伝搬を実現出来た