無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
アマチュア無線vs電力インフラ (2023/5/6 19:47:55)
■長いので、3行まとめ
・高圧送電線直下のループアンテナは危ない
・磁界直交させても無駄
・隔離距離規制値を確保すれば、ワイヤー/垂直系アンテナは問題ない
■不意打ちは痛い!
今日はいい天気なのでどこかへ登りたい気分ですが、野暮用が多く、また、連休最後の追い込み実験も溜まっているので、自宅警備員となっています。
ただ、余りにも天気が良いとついつい外を見てしまい、「外で運用したい気持ち」が湧いてきます。
そこで、つい始めたのがデルタループアンテナ実験。
垂直系とは異なり、都市型ノイズには強いとも言われますので、1:9UNUNの自作アンテナでもノイズでオーバーフローしている今日のコンディションを打開せんと、実験を開始しました。
組み立て、ベランダへ伸縮ポールで上げ、アンテナアナライザーで測ってみようと接続すると、何やらどこからか「ジー」っと音がします。
ん?と思って探すと出処は何とアンテナアナライザー。
「やべっ」と思い、速攻同軸ケーブルを外そうとしたところ、「痛てっ!」
何故ヤバいと思ったかは後述…
■磁界アンテナ(ループアンテナ)と高圧送電線
これを見て下さい。
ループアンテナに接続されたケーブルから放電しています。
我が家は軽量鉄骨造なので、躯体に接続された手摺り等は間接的にアースが取れるのですが…
まさかここまでとは。
そう、
我が家は15万4千ボルトの高圧送電線直下にあり、送電線最下線から垂下距離4.8mを確保しなければならない
所に建ってます。
その為、建物金属部分(屋根等)は接地工事をしてあります。更に東電の要求は法規制値よりも厳しくA種相当の低抵抗にされています。
そんな事を知らない住宅メーカーの設計士も多いですが(建て替えた時の大手メーカーは誰も知らず、こちらからパワーグリッドへ連絡してもらう様頼んだ)、知っていたので、
強磁界下に立地する我が家ではループ系はちょっと避けてました。
が、送電(磁界)方向と直交していれば問題ない!と考え実験してみた結果は上記でした。
いや〜、もう絶対しないぞ!
■ワイヤーアンテナの対地電圧
我が家の磁界強度は測定してませんが、地上高1mで20μT以下は確かです。
では、電界強度は?というと、意外と1.9MHz〜出来てますので、実用上大した事は無さそうです。
とはいえ先日破壊し、修理したIC-705の故障要因が不明のままですので、念の為ワイヤーアンテナの対地電圧を測定してみる事にしました。
すると、約50V(対地)が常にかかっています。
では、フローティングになっているリグのディファレンシャル電圧をクリスタルディテクタを入れて測ってみます。
(ホントはオシロで確認したほうがbetter)
ということで、ソーラーバッテリー駆動の完全フローティングで使っているIC-705の故障とアンテナ因果関係は論証出来ず。
ワイヤーアンテナは継続して使う事にします。
何れにせよ、ループアンテナはやめる様にします。
execution time : 0.023 sec