無線ブログ集
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RJ-410 スケルチが効かないとのことです。

左側がスケルチです。
MAXにしてもまったく効きません。

スケルチボリュームの不良を疑いました。
取り外して確認するも、引っ掛かりや抵抗値の途切れも無く、おかしな様子はありませんでした。
原因はボリュームではないようです。

分解リペアをしておきましょう。

接点を洗浄しました。

スケルチの制御は、IC9 にて行っていることがわかりました。
AN6914 デュアルコンパレータ
NGです。

AN6914のデータシートです。

手持ちのあったオペアンプIC JRC4560 に交換します。

JRC4560(NJM4560)のデータシートです。
回路記号シンボルは同じです。

交換しました。
しかし、スケルチは動作するものの、スレッショルドレベルが高すぎて調整が効かない状態に。

なぜなのかは割愛しますが、いろいろ調べた結果オペアンプではNGで、よりスケルチに適した動作をする比較差動のコンパレータでなければダメだということがわかりました。
回路記号が同じだからと考えたのがいけませんでした。
2回路入 デュアル差動コンパレータ
テキサスインスツルメント LM2903を入手しました。
代替え交換です。

LM2903のデータシート。


LM2903に交換しました。
これでスケルチ動作はバッチリOKとなりました。

電解コンデンサーをオール交換しました。

交換部品です。

測定と調整。
周波数 27,144Mhz

出力 0,5W

スプリアスの状態。

受信感度を最大に調整しました。

受信感度。
ー123,0dBm

アンテナローディングコイルを最大に調整。

8チャンネル500mWでDXもこなす、あなどれない性能の無線機とのことです。

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