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JR-310プチレストアその16 (2023/5/15 2:06:40)
JR-310にアナログパーツによるFM復調回路を追加し、さらにSQを追加するステップを行いました。FMトランシーバーを自作されてる方のページをネットサーフィンし、国内外含めて情報収集していました。ほぼ、アナログなSQ回路の定番とも言えるものがありましたので、早速回路図をおこし、ブレッドボードにてテストを行っています。案外とIFの455KHzとはいえ、高周波的な面もあり、若干のカットアンドトライもありました。特性上さほど影響のないカップリングコンデンサなどの容量は手持ちで多く持っているものをできるだけ使用する様にしました。
SQ回路のトップはFM性ノイズのなかから、音声以外の帯域の部分のノイズを増幅し、整流し、検出信号とします。信号受信した時にノイズがなくなることにより、ノイズ検出トランジスタのON/OFF信号でSQをON/OFFします。簡単な論理でいうと、ノイズ検出トランジスタの出力は、キャリア受信信号がないときはノイズでONし、Lレベル、キャリア信号受診時はノイズがなくなりOFFとなりHレベルです。この出力を使い、もう一石のトランジスタでAF信号をON/OFFします。
1石のNPNトランジスタのベースの電圧にてFM検波信号をノイズ時はノイズ検出NPNトランジスタがONし、Lレベルでベースにバイアスがかからないので、MUTE動作となります。キャリア信号受信時はノイズ検出トランジスタのベース整流電圧がなくなるのでOFFし、ノイズ検出TR出力はHとなります。この電圧がベースにかかりトランジスタが動作し、FM復調信号が通過しJR-310のAFアンプ入力(6BM8)に行きFM検波信号が増幅されSPより音が出ます。
使うノイズは音声帯域で反応しない様に30から50KHzあたりのノイズレベルを帯域(BPF)増幅して使用することが定石のようです。キャリアが入るとノイズレベルが下がります。音声帯域信号には反応しないというのがミソですね。
SQ回路をまとめました。実際はSQのノイズアンプのレベルが足りないため、FM復調回路のIFのバッファー1段目の455KHzのIF信号を増幅したバッファー出力につなぎます。このためパターンもFM復調回路の回路図に接続端子2Pを追加しパターンも修正しました。SQ回路の初段1石追加してはいますが、安定動作のためこうしています。他、SQ動作確認の為にLEDを信号時点灯するように追加しています。
■SQ回路のBottomパターン。
実際にテスト中のブレッドボードです。
■455KHz
FMワイス検波回路(FM復調回路)
■SQ回路です。
■FM復調回路とSQ回路のドッキング状態
最初調整を7MHzにて行ったのですが、CWでは連続したキャリアでないので、信号に合わせてSQが閉じたりり開いたりとSQの確認用の受信信号としてはあまり望ましくありませんでしたので、信号の出ていない7MHzの受信周波数で、SSGから7MHzのFM信号(5KHzデビエーション:信号1KHz)を出してSSGの信号ON/OFFにてSQの動作確認とレベル設定状況を確認しました。少しSQが閉じるときに若干遅延がある感じでしたが、コンデンサの容量調整で変更可能なので、先ずはそのままにしてあります。まずまず上手く動作してくれています。
回路図と実際の配線を確認していたところ、1点コンデンサの抜けがありました。これから急遽修正開始します。ワイス検波のIFTの3ピンからGNDへのコンデンサ47PFです。パターン修正も行います。集中力がなくなって来ると抜けが起きやすくなります。回路図に無いと、どうしようもありません。パターンにでてきませんから!注意しませう。
つづく?
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