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JR-310プチレストアその18 (2023/5/21 5:04:22)
JR-310のスケルチ回路を確認していて、安定動作のために入れたFETのバッファがどうもあまり思わしくないことが確認出来ました。というのはノイズアンプとしての1石のトランジスタの後にFETバッファを入れた回路出力のノイズ信号のレベル変化が少ないといった現象です。SGからキャリアを入れた時のノイズ検出トランジスタのベースの検波前の信号の変化が少ないということです。信号自体は455KHzのノイズ成分が減り約35KHz
のバンドパスを通ったノイズがトランジスタがオン状態になっていた状態からキャリアが入るとノイズがなくなりトランジスタがオフ状態になるのですがFETのバッファを通すと信号レベルは増幅されていますが、455KHzのノイズ成分がキャリアでさほど減らない動作状態となってしまう事がわかりました。ゲインがあり過ぎなため、飽和してしまっているのが原因だと思われます。他にもブレッドボードを使っているので鉄板と実験回路の各端子との容量結合による信号の変化です。455KHz信号を単線で引き回しているせいもあり、単線のそばに手を近づけるとIF信号レベルが変化します。また、ボードの鉄板に触ると455KHzの信号レベルが変化する現象もみられました。これはブレッドボードの各信号線と鉄板との間の容量によるもので、回路全体が鉄板と容量結合しているからです。特にFETのハイインピーダンス入力は影響を受けやすいということと思われます。回路のアースに下の鉄板を繋いでやることで回避できそうです。455KHz信号はシールド線にすることで回避できそうです。455KHzで低い周波数で影響は無いのではと思いきや、やはり高周波です。ブレッドボードでの信号線の取り扱いは注意が必要ですね。
先ずはFETバッファを取り外して1石のトランジスタでノイズSQ回路のバンドバスそしてノイズ検波回路とシンプルな回路に戻しました。1石のトランジスタのSQの入力へ入る前に別基板の1段のIFアンプをFM復調回路と共有で使っていますので、ゲインとして十分ということでした。オシロスコープでの信号観察はとても大切です。
また、確認したこととして、FM復調するために455KHzの帯域約3KHzのフィルターのSSB用のナローモードは帯域が狭く、ノイズ信号成分が少ない為、使えません。WIDE時のみ正常に動作します。
バッファー削除の修正したSQ回路図です。
やはり動作時の信号(ノイズ)を波形で確認してみて必要以上のバッファーは入れる必要がないということでした。
切削前のオシロスコープでの信号(ノイズ)確認でわかって良かったということです。
最終パターン修正したPCBボトムパターンです。SQ入力455KHzIF信号線、+6V電源、FM復調信号入力は片側に引き出し揃えました。6MB8のAFアンプ入力(元ANL出力接続)へつなぐSQ
AF信号出力は横になりました。
このJR-310は高周波増幅回路が同調式のため、FM復調する場合はAMモードで同調を取る必要があります。ノイズ最大、または受信信号最大に合わせるという手間が必要です。ノイズが最大となる状態で正常に動作します。
オシロスコープとSGを使って確認した後は、実機FT-2000DでFMのナロー出力、ワイド出力をダミーロードを繋ぎ、それぞれFM復調と強入力時のSQ動作、微弱電波時のSQ動作を確認しました。ワイス復調回路に使った1-2,2-3間の巻き数比が異なるラジオ用のIFTでも、問題なくきれいにワイス検波回路でFM復調出来ています。
2枚のボードを切削しなければなりません。最初は局発OSCのArduinoNANOとワイス復調基板から行い先ずは全バンド受信用としてバンドSWへ接続し組み込みし、次にSQ回路基板を切削し組み込むという流れで考えています。各基板は2段重ねで組み込んで行く予定です。
つづく?
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