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144MHz 移動用EFHWロッドアンテナの製作 (2023/5/27 5:04:19)
144MHzは、これまで自宅のベランダにJ型アンテナを釣竿に這わしてあげていましたが、意外に良く飛んでいるで移動用に作ってみたいと思うようになりました。
このアンテナは基本的に1/2波長の長さの導体を50Ωに給電するためのマッチングセクションが備わっており、その形がJの文字に似ているので名づけられています。昔使われていた300ΩのTVフィーダーなどを使って簡単に自作できますが、移動の時に無線機に直結して使えるものを作ってみたくなりました。
以前430MHzでモービル用につくったことがあります (430MHzでの自作例) が144MHzとなるとエレメントが1m長くらい、そしてマッチング部も長さに加える必要になりますので移動用には考慮する必要があります。
今回、移動用に持ち運びも考えたときにSOTAでよく使われているEFHWアンテナと同じであることを思い出し、そのマッチングを使えばマッチング部分の長さは不要になり、エレメントもロッドアンテナを使えばよいと思いつきました。
ハンディー機などの内蔵アンテナは、1/4波長のものが殆どで下図の左のような動作になります。電流分布の最大点はアンテナの根元になります。また、グラウンド側はトランシーバーの筐体が小型のため十分な接地効果がなく人体が代用しているという動作になります。
下図の右のEFHWアンテナだと、動作的には垂直ダイポールと同じになりますが、電圧給電のためグラウンド側には殆ど電流は流れず、電流分布の最大点の高さも稼げるため、良好な動作が期待できます。
全体像はこんな感じです。
ロッドアンテナは1.15mのものを使用しました。実際には少し縮めて1.02mくらいで使います。マッチング調整がありますので、あまりシビアになる必要はなく移動時にわかりやすいように先の1段を縮めるとか決めておいてマッチングを合わせておくとよいと思います。
マッチングは、T32-10のトロイダルコアに7回巻きで10pF程度のトリマコンデンサで共振させることができます。アンテナインピーダンスは5~10kΩ程度になり、50Ω給電の場合はアース側から2回程度のところで簡単にVSWRが落ちます。
マッチング部です。
運用は、WVU-604Fを144MHzに改造対応したFT8トランシーバーを使っています。このトランシーバーは、1.8~50MHzの仕様で頒布していますが、回路とソフト変更で144MHzも運用することができます(ただし、結構な規模の回路を追加する必要があり、現状は近接スプリアスの影響から最大1mWしか出すことができないので,144MHzバージョンを作るか悩んでいるところ)。
1mWというと笑ってしまうと思いますが、144MHzのFT8では結構楽しめるのではないかと最近これをもって山に移動して試しています。今のところ1mWとこのアンテナで高尾山から100km以上離れた千葉の外房程度まで飛んでいるので、こんな遊びをやってみたい方が多ければ、トランシーバーとアンテナの頒布も検討してみたいと思います。
このアンテナは基本的に1/2波長の長さの導体を50Ωに給電するためのマッチングセクションが備わっており、その形がJの文字に似ているので名づけられています。昔使われていた300ΩのTVフィーダーなどを使って簡単に自作できますが、移動の時に無線機に直結して使えるものを作ってみたくなりました。
以前430MHzでモービル用につくったことがあります (430MHzでの自作例) が144MHzとなるとエレメントが1m長くらい、そしてマッチング部も長さに加える必要になりますので移動用には考慮する必要があります。
今回、移動用に持ち運びも考えたときにSOTAでよく使われているEFHWアンテナと同じであることを思い出し、そのマッチングを使えばマッチング部分の長さは不要になり、エレメントもロッドアンテナを使えばよいと思いつきました。
ハンディー機などの内蔵アンテナは、1/4波長のものが殆どで下図の左のような動作になります。電流分布の最大点はアンテナの根元になります。また、グラウンド側はトランシーバーの筐体が小型のため十分な接地効果がなく人体が代用しているという動作になります。
下図の右のEFHWアンテナだと、動作的には垂直ダイポールと同じになりますが、電圧給電のためグラウンド側には殆ど電流は流れず、電流分布の最大点の高さも稼げるため、良好な動作が期待できます。
全体像はこんな感じです。
ロッドアンテナは1.15mのものを使用しました。実際には少し縮めて1.02mくらいで使います。マッチング調整がありますので、あまりシビアになる必要はなく移動時にわかりやすいように先の1段を縮めるとか決めておいてマッチングを合わせておくとよいと思います。
マッチングは、T32-10のトロイダルコアに7回巻きで10pF程度のトリマコンデンサで共振させることができます。アンテナインピーダンスは5~10kΩ程度になり、50Ω給電の場合はアース側から2回程度のところで簡単にVSWRが落ちます。
マッチング部です。
運用は、WVU-604Fを144MHzに改造対応したFT8トランシーバーを使っています。このトランシーバーは、1.8~50MHzの仕様で頒布していますが、回路とソフト変更で144MHzも運用することができます(ただし、結構な規模の回路を追加する必要があり、現状は近接スプリアスの影響から最大1mWしか出すことができないので,144MHzバージョンを作るか悩んでいるところ)。
1mWというと笑ってしまうと思いますが、144MHzのFT8では結構楽しめるのではないかと最近これをもって山に移動して試しています。今のところ1mWとこのアンテナで高尾山から100km以上離れた千葉の外房程度まで飛んでいるので、こんな遊びをやってみたい方が多ければ、トランシーバーとアンテナの頒布も検討してみたいと思います。
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