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5月27日・三六式無線電信機に思いをはせる (2023/5/27 12:10:43)
本日5月27日は、1905年に日本海海戦が行われた日です。
そこで、以前に横須賀にある記念艦三笠を撮影してきたことがあるので、その時の記事に写真の追加と再編集を行い三笠に搭載されている通信機「三六式無線電信機」に焦点を当てて紹介したいと思います。
記事の作成にあたって、この記事が戦争を賛美するものではないことをあらかじめ記しておきます。
三六式無線電信機とは?
三笠の通信室に設置してあるのが「三六式無線電信機」です。
三六式無線電信機はオリジナルが現存していないため、三笠の無線電信室に設置してあるものはレプリカとなります。
しかし、レプリカと言っても、横須賀海軍工廠造兵部で木村駿吉から直接指導を受けた山田寿二氏が製作した由緒正しいレプリカとなっています。
この無線電信機からあの電文が送信されました。
<送信文(暗号文)>
アテヨイカヌ ミユトノケイホウニセッシ ノレツヲハイ ハタダチニ ヨシス コレヲ ワケフウメル セントス ホンジツテンキセイロウナレドモナミタカシ暗号→意味
・アテヨイカヌ→敵艦隊
・ノイツヲハイ→聯合艦隊ハ
・ヨシス→出動
・ワケフウメル→撃沈滅<解読文>
敵艦隊見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、之を撃滅せんとす。本日天気晴朗なれども波高し。
▲戦艦三笠の無線電信室。この部屋から上記の暗号電文が送信された。通信室には三六式無線電信機と電鍵を叩いている通信士(通信兵)がたたずんで来場者を迎えてくれる。
▲戦艦三笠のアンテナは現在でも生きているようで、過去に戦艦三笠のアンテナを使用したアマチュア無線の公開運用も行われたようだ。
▲戦艦三笠の「無線電信室」の入り口に掲げられていたプレート。
▲無線電信室への入室が出来ないが、室外から中を見ることが出来る。また入り口付近には電鍵も設置されており、モールス体験が出来るようになっていた。
▲無線電信室の入り口には三六式無線電信機の説明が掲示してあった。
三六式無線電信機が「重要科学技術史資料」として未来技術遺産に登録されました↓
▲戦艦三笠の甲板には、15cm副砲が設置されているが、もちろん無効化されている。
▲15cm副砲の射撃は5人の兵士で行ったようだ。(砲弾の運搬にもう一人画面外にいます)副砲の操作自体は10人のチームで行っていた。射撃の指示は黒い制服を着た砲員長が行う。
▲戦艦三笠の内部には「司令長官専用階段」が設置されていた。東郷平八郎が使用したのだろうか?
関連リンク
・ 世界三大記念艦 三笠