無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
段ボール八木アンテナの製作&衛星からの電波受信体験プログラムに行ってきた (2023/6/19 0:08:06)
2023年6月10日に開催されたされた「JAMSATシンポジウム2023」と同時開催された段ボール八木宇田アンテナ(以下段ボール八木)の製作と人工衛星からの電波の受信体験会に行ってきましたので報告いたします。
JAMSATの公式web↓
段ボール八木はKOSEN-1受信用として開発された
今回製作を行った段ボール八木は、KOSEN-1と言う人工衛星を受信するために開発されました。(段ボール八木の段ボールにもKOSEN-1が印刷されています)
KOSEN-1は、国内の高等専門学校(高専=KOSEN)10校がコラボして開発を行ったキューブサットで、地球を周回しながら435MHz帯のダウンリンクで衛星の状態などのテレメトリーを送信しています。
その電波を簡単に受信するために、安価なアンテナを提供するために開発された経緯があります。
▲高知工業高等専門学校の今井教授(博士=情報学)が段ボール八木を提唱している。
▲JAMSATシンポジウム2023で段ボール八木の紹介をする今井先生。
▲JAMSTAシンポジウム2023の会場内に設置された段ボール八木を紹介するブースは今井先生による手作りだ。段ボールにKOSEN-1が印刷されているのが分かる。
ちなみに2号機となったKOSEN-2は打ち上げが失敗し消失してしまいました。
現在3号機の開発を行っていると言うことです。
段ボール八木の製作
前置きはこれくらいにして、段ボール八木の製作を取材してきたので紹介します。
参加者のほとんどが小学4年生以下の子供達です。
みんな段ボール八木を時間内に自分自身で組み立てることが出来ました。
逆に言えば、段ボール八木は小学生でも作ることが出来る事を証明したわけです。
段ボール八木の製作会は、日本中で行われているようで、今回はJAMSATが主体となってイベントを開催していました。
ワイヤレス人材育成の一端をJAMSATが担っています。
製作体験の予定は以下の通りです。
・受信方法の説明 ドップラー効果も簡単に 衛星到来方向・時刻情報
・アンテナ組み立て 受信試験
・衛星からの電波を受信
▲JAMSATが段ボール八木の製作会を開催していた。時を同じくして別室ではJAMSATシンポジウム2023が開催されていた。
▲アンテナの製作に入る前に、子供達にはアイコムのデジ簡機(登録局)の無線機が貸し出され、初めての無線体験を楽しむことが出来た。(デジ簡機はアイコムから貸与された)
▲こんな小さい子もお母さんと一緒に参加していた。銅テープをペタペタ
▲自分と同じくらいの大きさの段ボール八木。ベースは段ボール1枚なので凄く軽い。
▲銅テープを段ボールに貼り付け中。放射器部分に貼り付けている。
▲モールス符号Tシャツを着用して参加していた気合いの入った男の子。将来は立派なアマチュア無線家になるだろうw
アンテナが完成したら実際に受信してみよう
段ボール八木が完成したら実際に人口衛星からの電波を受信することになりました。
「衛星からの電波受信体験プログラム」と言うことで、受信するのはFMでアクセすることが出来るアマチュア衛星、そのダウンリンク(435MHz帯)を受信するという体験です。
▲受信にはアイコムのIC-R6が運営スタッフから貸し出された。
▲小さい子には、段ボール八木と受信機を持つだけでイッパイイッパイ(持ててないかも)
▲自分で作った段ボール八木で、人工衛星からの電波が聞こえてきて満面の笑み。
イベントの最後は集合写真です
イベントの最後はお約束の集合写真です。
今回の集合写真は2枚撮影しています。
▲JAMSTAシンポジウム2023の参加者とダンボール八木制作者の合同で撮影した集合写真。この集合写真はYahooニュースでも配信された。