無線ブログ集
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CH-580 受信できないチャンネルがあるとのことです。

受信できないチャンネルを調査の結果、1チャンネル及び8チャンネルの受信ができません。

水晶発振子のハンダ不良を点検。
再ハンダしましたが回復しませんでした。
水晶のハンダ不良ではないようです。
その他パターン、ハンダ不良を点検。あやしい場所は再ハンダしました。

チャンネルスイッチの接点不良を点検。
テスターにて確認するも接点異状はありませんでした。

アルコール洗浄後、接点クリーナーを塗布しました。

1チャンネルの水晶発振子が発振していません。
水晶を点検した跡があり、傷とともにマーキングがはげています。
26,513Mhz

手持ちがあった水晶発振子に交換しました。

8チャンネルの水晶発振子が発振していません。
26,689Mhz

27,599Mhzの手持ちがあったので交換しました。
26,689Mhzではありませんが、
26,689Mhz+0,455Mhz=27,144Mhz
27,599Mhz−0,455Mhz=27,144Mhz
このように455Khzを足す、または引くことで目的の周波数となります。

電解コンデンサーをオール交換しました。

交換部品。
ANLをカットしました。

周波数。
27,144Mhz

出力 0,5W

スプリアス良好。

受信感度調整。
受信感度を最大に調整しました。

受信感度。
ー122,0dBm

CH580は、HITACHIの業務用無線機造りのノウハウが詰まった無線機です。
要所にテストポイント(TP)があるので波形を見てキレイに整えます。
部品の品質も良く、調整などのメンテナンスのしやすさは完全にプロ機です。
SGの変調率が100%の設定なので多少クリップしています。

アンテナローディングコイルを最大に調整。

CH-580は業務使用に耐えられるように造られているのだなと思います。
オススメの無線機です。

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