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アマチュア無線家向けにユニークなオリジナルキット類の頒布を続けている「CRkits共同購入プロジェクト」は、オープンソースのFT8トランシーバーキット「ADX」を発展させた、新FT8トランシーバーキット「ADX-S」の有料頒布を開始した。同プロジェクトは「4バンド(7/14/21/28MHz帯)QRP機によるFT8でのDX交信は、往年のハムにとって夢の世界です。1万円以下で手に入り、調整なしで短時間で完成。すぐにDX局とのQSOが楽しめます」「トランシーバーは3枚のサンドイッチ基板で構成され、面倒なケース加工なしに1日程度で完成します」と案内している。頒布価格は、キット9,200円+送料500円となっている。
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CRkits共同購入プロジェクトが有料頒布を開始した、マルチバンド(7/14/21/28MHz帯)対応の新FT8トランシーバーキット「ADX-S」(完成状態)
2011年スタートした「CRkits共同購入プロジェクト」は、中島潤一氏(JL1KRA)とその仲間がアマチュア無線の自作活性化を目指した非営利の頒布プロジェクトとして、これまでにワイヤーアンテナキット、ミニパドル、ストレート電鍵、トランシーバーキットなど、ユニークで手ごろな価格の製品をアマチュア無線家と自作ファンに提供。痒い所に手が届くキットや、入手の難しいアクセサリー類を積極的に開発・頒布している。
今回、マルチバンド対応の新FT8トランシーバーキット「ADX-S」の有料頒布を開始。ADX-Sは、Arduino Nanoとデジタル信号源Si5351を組み合わせたシンプルなFT8トランシーバー(FT8、FT4、JS8、WSPRの各デジタルモードに対応)で、バンドモジュールの差し替えにより7/14/21/28MHz帯の運用が可能だ。
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キットは3枚の大きな基板、Arduino nano(書き込み済み)、Si5351基板とバンドモジュール基板、パーツなどで構成されている
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基板にパーツを組み込んだ状態
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バンドやモードを表示するインジケータ
本機はBarbaros Asuroglu氏(WB2CBA)が設計したオープンソースの「ADX」が元になっていて、加藤高広氏(JA9TTT)などによる文献を参考に、CRkitsメンバーのXinhua (Adam) Rong氏(BD6CR/4)がADXの回路をシングルスーパー化し、より実用的なトランシーバーとして完成させた。
米国のアマチュア無線家が発案し、日本の改良案を用いて中国で量産キット化した“日米中の合作”と言えるキットだ。調整もほとんど不要で、簡単かつ実用的になっている。すでにADX-Sはリリースとともに欧米で人気を博し、すでに300台以上が頒布されているそうだ。
CRkits共同購入プロジェクトのホームページには、詳細なステップバイステップの製作マニュアルが掲載されており、経験者であれば4~5時間、初心者でも1日あれば完成できるとしている。また、Android版のスマホ用FT8アプリ「FT8CN」を使えば、フィールドに持ち出してコンパクトにFT8の運用が楽しめるという。ススマホとの接続には、市販のUSB-Cと3.5㎜ジャックの変換ケーブルを用いて行う。
●新FT8トランシーバーキット「ADX-S」
本体キット:9,200円
送料:500円
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4つ(7/14/21/28MHz帯)のバンドモジュールを本体に差し込んでQSOしたいバンドを選ぶ
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Android版スマホ用FT8アプリ「FT8CN」を使えば、フィールドに持ち出してコンパクトにFT8の運用が楽しめる
●著名自作派YoutuberハムVK3YEによるADX-S紹介動画-REVIEW: CR Kits ADX-S 4 band digital mode transceiver kit-(Amateur Radio
VK3YE)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
購入方法など詳しくは記事下の「関連リンク」から確認してほしい。
●関連リンク:
・ADX-Sトランシーバーキット(CRkits共同購入プロジェクト)
・CRkits共同購入プロジェクト
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