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ICB-R5 送信・受信不良 (2023/8/30 13:13:06)
ICB-R5 送信・受信不良とのことでお預かりしました。
Sメーターが異状、スイッチOFFでもこの状態です。
ラジオ周波数がグチャグチャな表示になります。
受信の音量が小さいです。
スピーカーの配線を点検するも異状無しのため、受信感度が低下しているようです。
送信出力も低下しています。
ウレタンスポンジの加水分解にて、内部がボロボロのゴミでいっぱいです。
電池ケースのスポンジがボロボロになってケース内に落下します。
ボロボロのスポンジを清掃しました。
部品実装側もボロボロのスポンジを清掃しました。
Sメーターをメンテナンスします。
取外した状態でもメーターが振ったままです。
分解し、ユニットだけを取外しました。
磁化されているようです。
消磁器をかけました。
Sメーターの動作OKです。
電解コンデンサー、水晶発振子など部品交換のため、基板をフレームから外します。
ラジオチューニング機構を取外し。
電解コンデンサーの交換が出来るようになります。
プラスチックモールドの水晶発振子を交換します。
金属製の水晶発振子に交換しました。
チャンネルスイッチをメンテンナンスします。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
チャンネルスイッチOKです。
PTTスイッチをメンテナンスします。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
PTTスイッチOKです。
電源スイッチをメンテンナンスします。
ガリがあります。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
電源スイッチOKです。
3チャンネルのときに8チャンネルと表示されます。
これは3チャンネルの状態です。
セグメントへの配線が外れていました。
再ハンダ後、チャンネル表示OKです。
受信感度低下。
中間周波数増幅トランジスター交換、各コイルを調整。
電解コンデンサーをオール交換しました。
Sメーター照明をLED化しました。
希望により電球色LEDに交換。
点灯を確認しました。
昭和の色です。
送信出力が出ません。
ファイナルが異状だと思われました。
ファイナルを取外しました。
2SC1760
ファイナルを交換しましたが、出力は出ないままです。
ファイナルの異状ではありませんでした。
プリドライブ段のトランジスターを交換します。
2SC773、2SC930を交換しましたが、まだ出力が出ません。
出力波形を観測中。
波形がおかしいことに気が付きました。
キャリアの増幅がありません。
搬送用周波数変換のFETが不良とわかりました。
原因はここ。
FETが不良です。
2SK23A 交換しました。
出力が出るようになりました。
ラジオの周波数表示がグチャグチャになる問題です。
ユニット分解。
ラジオ周波数1280Khzくらいまでは正常に表示します。
分周器からの出力。
正常なとき。
ラジオ周波数1280Khz以上にすると、表示がグチャグチャになります。
分周器からの出力。
グチャグチャのとき。
ラジオチューナーからの信号は正常に送られています。
受信周波数+455Khz
この場合、ラジオは1400Khzを受信中です。
基板を接続しているピンのハンダを取って、2つに分解です。
この状態で動作の確認はできません。
分周器がNGなのか。。。
MSM5535
ケーブル類を全て外して再構築しました。
電解コンデンサー交換。
分周器手間にあるバッファーアンプトランジスターがNGとわかり交換しました。
Q172 2SC930
電解コンデンサー、トランジスター、抵抗を交換。
周波数表示OKです。
電源ジャック逆接続保護ダイオードを追加しました。
交換部品。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー118,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
ほぼフルメンテナンスです。
完了しました。
execution time : 0.024 sec