無線ブログ集
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新しく出る新技適機の懸案 (2023/10/5 22:40:27)
何か久し振りの無線ネタになります。
市民ラジオの新技適化に興味の有る方向けのお話です。
■10月以降の技術適合認定について
課題は2つあります。
1つは、認証費用の値上げ。
何でも急激な値上がりをしていますが、技適費用も10月から値上げとなります。
例えば、今までは1台のみ認証であれば36,000円でしたが10月以降は66,000円。
で、意外と知られていない認証試験が落ちて、申請取り下げした時の費用が、20,000円でしたが、10月以降は66,000円へ。
要は全額負担となります。
もう1点が、試験方法の変更。
特に厳しいのが、占有帯域幅。
これは変調度に凄く依存するのですが、如何にギリギリまで変調を突っ込むか?がCBは重要で、そこにノウハウがあります。
以前は60%変調度から+10dBを押し込んでの試験でしたが、そこから+15%へ。そして、最新は「ALCが飽和領域に入るまで突っ込んでから更に押し込む」という方法に変更されています。イメージは、街宣車のスピーカーを使ってCQ出す様な感じです(笑)
更に困った事は、これは試験方法として公開されてません…
。
しかも、ALCによっては飽和領域で使えばクリップ動作になるものも多く存在します。
クリップ波形は占有帯域幅も極端に拡がるので、使えるデバイスはある程度限定される事となります。
また、 変調度の目安が85%とのこと。これはNTS-111くらい になります。
■これからの考え方
まずは、現状使えている無線機があるならば、そのままで使うのが 圧倒的に一番 です。
ただし、高次波が異常に出ていないか?は注意が必要です。
簡単に確認するには、CBの送信周波数の2倍や3倍の周波数を、アマチュア無線機のゼネカバを利用しモニターしてみる事です。
次は、SR-01やNTS-115など、既に認証が取られている物を購入する事です。
逆に言えば、SR-01の後継機種は、やり方によっては変調度が確保出来なくなるかもしれません。
最後は、JARDの技適認証に期待する。
こんな感じでしょうか。
技術腕試しには技術適合認定も悪くないのですが、手軽な趣味にかける金額ではなくなってきたかなぁ〜と言う感触です。