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デジアナエンジニアが遊ぶNTS115A、その2 (2023/10/9 8:12:12)
前回からの続きです。
今日はアマチュア無線のコンテストと被っています。
ド派手にアンテナを上げて、いかにもPowerrrrって感じの運用です。「こりゃラッキー」です。
他バンドの耐抑圧性能を確認してみました。
これもKI-707との比較
高感度にした分、飽和特性が犠牲になった可能性は有ります。AGC時定数も少し変えられると、埋もれず浮いてくる感じはしました。
もう一度感度比較です。
KI-707もそうなのですが、やはり三脚の上では不利みたいです。
これは西無線さんのwebにも記載がある通り。
ん〜、115は良く出来ているだけに難しい。
最後に、ダイナミックレンジテスト。
隣で近接送信された時の特性をみてみます。
KI-707は、 超近接送信された時は自動的にATT動作に入ります
。なので、Sメーターが振り切れる事無く、また復調音も歪む事はありません。
一方、115はダイナミックレンジをKI-707の様にズル?して拡張はしておらず、受信音は歪んでしまいます。
普通は逆スケルチを使うシーンですので、特に問題は有りませんが、変調確認したい時はちょっと物足りなさがあるかもです。
今回のまとめです。
・115は絶叫しないと工夫されたプラス変調が"本格"発動しない
・フロントエンドが他ハンド周波数送信に対し弱い
・ノイズブランカはパルス性のみっぽい、使用状態によっては悪化する。ANLでもいけそうなケースは多そうな気もする
こうやって書くとネガティブばかりに見えますが、決してそんな事は無く、「音が小さい」と言う方が多いようですが、決してそんな印象は無かったです。
単純に受信音のf特の問題と思います。
いやぁ〜、それにしてもアナログ回路でここまでの設計を短時間でこなされたのは、もう流石としか言いようが有りません。
完成度の高さは、一般に手に入れられるリグの中では、やはり一番じゃないでしょうか?
さて、次は何をやりましょうか?
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