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<合計10議題を審議>JARL、第69回理事会報告を会員専用ページに掲載 (2023/10/9 17:30:41)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、2023年9月30日(土)と10月1 日(日)の2日間、連盟会議室とWeb会議で第69回理事会を開催、その報告をJARL Webの会員専用ページで公開した。今回の理事会では「選挙規程の一部改正について」「理事欠員にともなう今後の取扱いについて」など10項目が議題となり、さらに業務報告では「総務省無線局免許情報による会員台帳整備について」などが報告された。また9月下旬に注文受付が突然中止された「コールサイン入り門標板」については、製作業者から急遽、大幅な価格改定要請があったためで対応を検討中であることや、森田JARL会長や安孫子QSL問題対策委員長が近く島根県のJARL QSLビューローを訪問することも明らかになった。同理事会報告の閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。
JARL Webの会員専用ページに掲載された第69回理事会報告によると、今回は次の10議題が審議された。その概要と要点を同報告からいくつか抜粋で紹介する。
<議題>
第1号議題 選挙規程の一部改正について
第2号議題 法令改正に伴うレピータ局関係規程の改正について
第3号議題 新設委員会の委員長選任について
第4号議題 事務局職員就業規程の改正について
第5号議題 理事欠員にともなう今後の取扱いについて
第6号議題 顧問の辞任について
第7号議題 JARLの個人情報保護法関連規定の件
第8号議題 定款第66条で定める委員会の組織について、委員会に理事を配置する件
第9号議題 反社会的勢力排除条項を定款に記載する件
第10号議題 令和5年2月25日に開催された第64回理事会第4号議案で決定された選挙管理会管理者の件
◆第1号議案「選挙規程の一部改正について」
第12回社員定時社員総会で地方本部長選挙の改正が承認されたことに伴い、「選挙規程」の一部改正についてを審議。
審議の中で地方本部長の候補として立候補するが理事候補となることを希望しないという場合の扱いについての意見があったが、地方本部長当選者は理事候補となるという説明があった。賛否を諮ったところ賛成14名、保留1名で原案通り承認。
◆第2号議案「法令改正に伴うレピータ局関係規程の改正について」
ワイヤレスネットワーク委員会より、法令改正に伴うレピータ局関係規程の改正について提案があり審議。
審議の中で今回の法令改正に伴う公衆網に接続することによって一体として構成されるレピータ局についての電波の有効利用の考え方や、5局を超える場合の接続は申請が必要とする理由についての意見があった。賛否を諮ったところ賛成15名で原案通り承認。
◆第3号議案「新設委員会の委員長選任について」
第68回理事会で新設が承認された委員会の委員長選任と、第65回理事会で承認された大阪・関西万博参画のための実行委員会組織についての提案を審議。賛成14名、保留1名で原案通り承認。
◆第4号議案「事務局職員就業規程の改正について」
事務局職員の就業規程の改正についての提案を審議。電話の対応時間が変化しないか、職員への支給額の総額についての質問があり、対応は現状の勤務状況においてほとんど増加することは想定しておらず、総額は変化しないと回答。ハラスメントの禁止等の記載を詳しく記載すべきではないかとの意見があり、今後、別規程等で記載したハラスメントだけでなくカスタマーハラスメント、反社条項等も含めた形で検討したいと回答。賛成15名で原案通り承認。
◆第5号議案「理事欠員にともなう今後の取扱いについて」
森田会長から、髙尾義則理事の欠員に伴う連盟規則に基づく今後の取扱いを審議。全国区選出の理事に欠員が生じたが、次点者もなく、任期の残存期間を勘案して欠員を補充しないこととして賛否を諮り、賛成15名で承認。
◆第6号議案「顧問の辞任について」
弁護士 鈴木 誠氏から令和5年8月31日付で顧問を辞任する申出があったことを審議。賛成15名で原案通り承認。
◆第7号議案「JARLの個人情報保護法関連規定の件」
松田理事からの、JARLの個人情報保護関法関連規定について提案を審議。地方本部長と支部長にその担当区域内の会員の電子データを提供している件については、使用目的を明確にした上で必要部分のみの提供を申請により提供とすべき、支部報を出している支部が少なくなっており必要性が下がっているのではないか、退任した際への対応も必要ではないかとの意見があった。
個人情報保護関連規定やデータの提供方法について今後検討していくことで賛否を諮り賛成13名、反対1名で承認。
◆第8号議案「定款第66条で定める委員会の組織について、委員会に理事を配置する件」
松田理事から、定款第66条で定める委員会の組織について、委員会に理事を配置する件について提案があり審議。「委員長は正員である者とする」「委員会は原則として1名以上の理事を含めることとする」として賛否を諮ったところ賛成15名となり、原案を一部修正して承認。
◆第9号議案「反社会的勢力排除条項を定款に記載する件」
松田理事から、反社会的勢力排除条項を定款に記載する件についての提案があり審議。定款に記載することについて、総会までの対応に意見があり、オーセンス法律事務所にどのように規程に反映させるか等相談の上、進め再度文案を作成することとして賛否を諮り賛成15名で承認。
◆第10号議案「令和5年2月25日に開催された第64回理事会第4号議案で決定された選挙管理会管理者の件」
松田理事から、選挙管理会管理者の公平性及び公正性についての提案を審議。採決は行わず、今後の選挙管理会管理者の選定において公平性及び公正性を考慮の上、選定することとした。
続いて議事終了後の協議事項、業務報告などから抜粋する。
<協議事項>
「地方広域ハムフェアの提案(助成金申請)について」「YOTAキャンプ参加者への補助について」を協議。
<業務報告>※一部抜粋
★総務省無線局免許情報による会員台帳整備について
「総務省無線局免許情報による会員台帳整備」は、第63回理事会の協議事項で、選挙が行われる年の前年に定期的に実施することが了承されたので、来年が通常選挙の年であることから、本年10月より前回同様に会員台帳整備を実施。
★JARLアイボールミーティングの開催について
アマチュア無線関係団体・関係各位との連携およびアマチュア無線家との親睦を深めることを目的として、2023年12月14日(木)18:30~20:00に「ルポール麹町(地方職員共済組合麹町会館)」で開催。
★委員会の開催について
(1)アマチュア無線フェスティバル実行委員会
(2)国際問題検討委員会
★電波環境関係外部会合への出席状況について
(1)情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会小電力システム作業班
(2)情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会
<諸報告>※一部抜粋
・門標板製作業者から急遽、大幅な価格改定要請があったため、一時受注を中止し対応を検討している旨の報告があった。
・総務大臣表彰について総務省内で見直しが図られており、JARLについてもその対象になっている。「ALL ASIAN DXコンテスト」「ハムフェア自作品コンテスト」については継続困難。「JARL10000局アワード」は長い期間をかけて取り組んでいる結果であることをふまえ辛うじて継続していただいているとの報告があった。
・ガイダンス局が「外資規制対象の無線局」となることから、役員等の国籍について確認する必要があったため、役員等より国籍を証明する証憑の提出を求めたことについての説明があった。
・森田会長から「今後、JARD等関連団体とより一層の協力体制を図る」との報告があった。
<質問事項>※一部抜粋
・顧問のオーセンス法律事務所の顧問料は「月額10万円」となり、その他に総会時の費用等がかかっている。また、顧問契約で定められている時間以上の相談等を行った場合には追加費用が発生する。
・各参与に依頼・対応していただいている業務内容について説明、参与の業務について後継者育成の検討が必要であるとの意見があった。対外対応をするために参与の肩書は重要であるとの意見があった。
<その他報告>※一部抜粋
・森田会長より、広報宣伝活動や広報大使について「協定書の取り交わし」を進めている旨の報告があった。
・森田会長より、QSLビューローへ訪問予定の説明があり、後日改めて、安孫子QSL問題対策委員会委員長も訪問することについて了承を求め承認された。またQSLカードの枚数削減への取組みについて広報をすすめたいとの報告があり、了承された。
・中村理事より、理事会の2日開催の短縮化について要望があり、議題の内容によっては1日で開催することを検討することとした。
同理事会報告の詳細は、下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧できる。
●関連リンク: 第69回理事会報告(JARL Web 会員専用ページ)
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