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FT8ハンディ機の試作と実験③「大泉中央公園」「和光樹林公園」「新座緑道」移動 (2023/11/2 7:40:20)
前回の航空公園移動では、送受信の差が想定より大きいことがとても気になりました。
そこで、どのくらい差があるか交信したログで調べてみることにしました。
当然相手の送信出力は局毎に異なりますのでざっくり平均でみてみようという試みです。交信局数が多ければ比較としては使えると思います。計算方法は、交信数の送信と受信のレポートの総和の差分を求めて交信局数で割ると求められます。
航空公園での交信局数は、22局だったのでサンプルとしてはよい感じです。計算すると28.2dBと約30dB低い感じで、相手が+10dBくらいで受信できないと交信できないレベルです。こちらの出力は0.5Wなので単純に30dB差というと相手の出力は、500Wということになります。しかし、実際は国内交信なので相手局の出力は10~50Wくらいということでしょう。短いアンテナのため整合回路の損失は当然ありますが、1/4波長のフルサイズのラジアルから輻射していると考えるとあと10dB程度の飛びは改善できるかもしれないと思ったのです。
ここで、本機は1.3m長のロッドアンテナで7-10メガを運用するため、アンテナ整合用バリコンを内蔵しているのですが、同調はクリチカルです。アンテナアナライザー用の端子はありませんので受信のRSSIをみて最大に合わせていますがフェージングもあり難しく、送信において最大点に調整できているのか疑問になりました。
そういうこともあり、CBを自作されている方がよくやる電界強度計による調整をしてみようと思いつきました。前に作ったWVU601 AM/DSBはHF~50メガの受信において㏈μ表示ができる電界強度計機能がありますのでこれをもって、早速移動してみることにしました。また、今回は、バッテリー試験も兼ねてPOTA三か所Activationを計画、POTAのマップをみると自宅からママチャリで行ける距離にちょうど3か所隣接している公園がありました。
1.大泉中央公園(練馬区) JA-1224
天気も良かったので広い芝生の端っこで運用しました。電界強度は下の写真のように無線機から少し離したところで受信レベルをみながら調整したところ簡単に最大に合わせることができました。コンディションはあまり良くなかったようですが、7メガのみで30分で10局交信しましたが、もらうレポートがかなり良く明らかに送受信レポートの差が改善していることを感じました。
2.和光樹林公園(埼玉県和光市) JA-1165
ここも広くてFBな公園です。芝生エリアの高台に三脚を立てて運用してしばらくたったら、大声で走り回る子供たちが集まってきてラジアルを引っ掛けて三脚を倒したり(笑)、大変な状態になりましたが、10メガで8局、7メガで2局を30分で交信できました。
3.新座緑道(埼玉県新座市) JA-1835
自衛隊の朝霞駐屯地の塀に沿ってあり、ベンチは何か所かありますが、ランニングや装備を持って歩いている隊員がモロ見えです。こんな基板むき出しの怪しい無線機で運用するのは勇気がいります(笑)
仕方なく、ロケは悪いのですが中から見えない場所で運用することにしました。緑道ということで周りは木に囲まれていて電波は飛びそうにありません。おまけにコンディションも悪く、無理かなと思いましたが呼びに回ったりして1時間かけて何とか10局できました。
しかし、よくこんな1.3m長のロッドアンテナと0.5W自作機で日本中と交信できるものだと感心します。ここでできたので結構自信がつきました。HFの国内FT8は本当に面白いですね。
★まとめ
今回の交信結果は、トータルで31局。あまり呼ばれなかったのでCQを連続で出していましたが、内蔵リチウム電池を2400mAhに変更したこともあり、問題ありませんでした。
そして送受信のレポート差については、最初に書いた方法で計算してみたところなんと19.1㏈。9dBも改善できていました。これくらいであれば使えそうです。また、電界強度計による方法は、受信で最大点を求めるより簡単にピークが求められるのでFBです。
そこで、どのくらい差があるか交信したログで調べてみることにしました。
当然相手の送信出力は局毎に異なりますのでざっくり平均でみてみようという試みです。交信局数が多ければ比較としては使えると思います。計算方法は、交信数の送信と受信のレポートの総和の差分を求めて交信局数で割ると求められます。
航空公園での交信局数は、22局だったのでサンプルとしてはよい感じです。計算すると28.2dBと約30dB低い感じで、相手が+10dBくらいで受信できないと交信できないレベルです。こちらの出力は0.5Wなので単純に30dB差というと相手の出力は、500Wということになります。しかし、実際は国内交信なので相手局の出力は10~50Wくらいということでしょう。短いアンテナのため整合回路の損失は当然ありますが、1/4波長のフルサイズのラジアルから輻射していると考えるとあと10dB程度の飛びは改善できるかもしれないと思ったのです。
ここで、本機は1.3m長のロッドアンテナで7-10メガを運用するため、アンテナ整合用バリコンを内蔵しているのですが、同調はクリチカルです。アンテナアナライザー用の端子はありませんので受信のRSSIをみて最大に合わせていますがフェージングもあり難しく、送信において最大点に調整できているのか疑問になりました。
そういうこともあり、CBを自作されている方がよくやる電界強度計による調整をしてみようと思いつきました。前に作ったWVU601 AM/DSBはHF~50メガの受信において㏈μ表示ができる電界強度計機能がありますのでこれをもって、早速移動してみることにしました。また、今回は、バッテリー試験も兼ねてPOTA三か所Activationを計画、POTAのマップをみると自宅からママチャリで行ける距離にちょうど3か所隣接している公園がありました。
1.大泉中央公園(練馬区) JA-1224
天気も良かったので広い芝生の端っこで運用しました。電界強度は下の写真のように無線機から少し離したところで受信レベルをみながら調整したところ簡単に最大に合わせることができました。コンディションはあまり良くなかったようですが、7メガのみで30分で10局交信しましたが、もらうレポートがかなり良く明らかに送受信レポートの差が改善していることを感じました。
2.和光樹林公園(埼玉県和光市) JA-1165
ここも広くてFBな公園です。芝生エリアの高台に三脚を立てて運用してしばらくたったら、大声で走り回る子供たちが集まってきてラジアルを引っ掛けて三脚を倒したり(笑)、大変な状態になりましたが、10メガで8局、7メガで2局を30分で交信できました。
3.新座緑道(埼玉県新座市) JA-1835
自衛隊の朝霞駐屯地の塀に沿ってあり、ベンチは何か所かありますが、ランニングや装備を持って歩いている隊員がモロ見えです。こんな基板むき出しの怪しい無線機で運用するのは勇気がいります(笑)
仕方なく、ロケは悪いのですが中から見えない場所で運用することにしました。緑道ということで周りは木に囲まれていて電波は飛びそうにありません。おまけにコンディションも悪く、無理かなと思いましたが呼びに回ったりして1時間かけて何とか10局できました。
しかし、よくこんな1.3m長のロッドアンテナと0.5W自作機で日本中と交信できるものだと感心します。ここでできたので結構自信がつきました。HFの国内FT8は本当に面白いですね。
★まとめ
今回の交信結果は、トータルで31局。あまり呼ばれなかったのでCQを連続で出していましたが、内蔵リチウム電池を2400mAhに変更したこともあり、問題ありませんでした。
そして送受信のレポート差については、最初に書いた方法で計算してみたところなんと19.1㏈。9dBも改善できていました。これくらいであれば使えそうです。また、電界強度計による方法は、受信で最大点を求めるより簡単にピークが求められるのでFBです。
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