ホーム >> 無線ブログ集 >> <「時間、手間、費用、すべてが非現実的」と断言>アルインコが「30chのデジタルトランシーバーを82chに拡張するサービスは行っておりません」と告知

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link hamlife.jp hamlife.jp (2024/11/26 5:35:22)

feed <「時間、手間、費用、すべてが非現実的」と断言>アルインコが「30chのデジタルトランシーバーを82chに拡張するサービスは行っておりません」と告知 (2023/11/22 19:25:01)

アルインコ株式会社電子事業部は2023年11月22日、同社ホームページのインフォメーションコーナーに「デジタル簡易無線登録局の82ch改修お問い合わせについてのお願い」、さらに総合FAQコーナーに「30chのデジタルトランシーバーは82chに拡張してもらえるの?」という項目を掲載した。いずれも今年6月1日の電波法令改正で351MHz帯デジタル簡易無線登録局のチャンネルが従来の30ch(上空用5chを含めると35ch)から82ch(上空用15chを含めると97ch)に大幅増波したことに伴い、同社に「30ch仕様の旧モデルを82ch仕様に改修してもらえるのか?」という問い合わせが殺到していることに伴う措置と見られる。同社は「弊社ではそのような対応は致しておりません」として、その理由を説明している。

 

 

アルインコの総合FAQより

 

 

 増波前にアルインコが販売した30chタイプの351MHz帯デジタル簡易無線機(登録局)のユーザーから、同社に「82ch仕様に改修してもらえるのか?」という問い合わせが殺到している理由は、数日前に総務省の電波利用ホームページ内「デジタル簡易無線局の増波等について(令和5年度改正)」欄に、「増波対応機を使用する場合で既に包括登録を受けている場合には、次のいずれかの対応をとる必要があります」という項目が掲載され、「増波前の簡易無線のすべてをソフトウェア改修で増波」などの例示を行い、「技適マークの番号が変わらない場合に限ります」として、「詳細はお使いの機器のメーカまでお問い合わせください」と案内があったことに起因すると見られる。

 

総務省電波利用ホームページより(図版を一部抜粋)。「詳細はお使いの機器のメーカまでお問い合わせください」と書かれている

 

 

 アルインコは2023年11月22日、同社の見解として次の告知とFAQを掲載した。

 


 

デジタル簡易無線登録局の82ch改修お問い合わせについてのお願い

 

デジタル簡易無線登録局をご利用のお客様各位

 

 平素は弊社製品をご愛用頂き、誠に厚くお礼申し上げます。

 

 さて今般、総務省の電波利用ホームページのデジタル簡易無線コーナーに、「メーカーに相談すれば従来の30ch機を改造して82ch機にできる」、と受け取れかねない内容の記事が記載され、多くのお客様からお問い合わせがございますが、弊社ではそのような対応は致しておりません。

 

 既に電子事業部のHPでもご説明しておりますが、デジタル簡易無線を含む無線機器は認証機関から技術基準適合証明を受けなければ使用できません。登録局3R(30ch)の3T(82ch)対応改造は周波数の拡張という重要な定格の変更ですから、別技適と識別符号(CSM)の取得が必要になります。個人ユーザーがこのような手続きをすることは理論的には可能ですが、時間、手間、費用の全てにおいて現実的ではありません。

 

 総務省HPの中にある「ハード・ソフト改造」について、「どのような条件で改造したら改造前と同一の技適と見なされるか」が開示されていないため、改造品を同一技適にする方法は無いと理解しており、ルールの変更がなされるのかどうかの見通しも弊社は一切お答えできる立場にありません。「メーカーに問い合わせてください」とありますが、弊社ではこれ以上のご返事は致しかねます。

 

 何卒事情ご高察の上、本件についてのお問い合わせはお控えくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

アルインコ株式会社 電子事業部 カスタマーサービス課

 

 

アルインコのインフォメーションより

 


 

Q7.30chのデジタルトランシーバーは82chに拡張してもらえるの?
A7.弊社ではそのようなサービスは行っておりません。

 

 デジタル簡易無線を含む無線機器は認証機関から技術基準適合証明を受けなければ使用できません。登録局3Rの82ch(3T)への改造は周波数の拡張という重要なスペックの変更ですから別技適の取得が必要になります。新品で製造するDJ-DPS70EやDR-DPM60Eなどの技適番号とは共用することができません。検査を含む技適取得費用は新品の簡易無線機が何台も買える額で、CSMも取得し直しになりますが、これにも費用と手間が発生します。さらに弊社の手数料を加えると、時間、手間、費用、すべてが非現実的になるためです。

 


 

 hamlife.jpが掌握している範囲で、現時点で30ch(35ch)タイプの351MHz帯デジタル簡易無線機(登録局)を、82ch(97ch)タイプに改修するサービスを実施しているメーカーは確認できていない。一方、増波に対応した82ch(95ch)タイプの無線機は、無線ショップの実売価格で2万円台から販売されているようだ。

 

 

 詳細は下記関連リンク参照のこと。

 

 

 

●関連リンク:
・デジタル簡易無線登録局の82ch改修お問い合わせについてのお願い(アルインコ インフォメーション)
・Q7 30chのデジタルトランシーバーは82chに拡張してもらえるの?(アルインコ 総合FAQ)
・デジタル簡易無線局の増波等について(令和5年度改正)(総務省 電波利用ホームページ)

 

 

 

 

The post <「時間、手間、費用、すべてが非現実的」と断言>アルインコが「30chのデジタルトランシーバーを82chに拡張するサービスは行っておりません」と告知 first appeared on hamlife.jp .


execution time : 0.021 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
77 人のユーザが現在オンラインです。 (32 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 77

もっと...