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<「ハムフェア2023」収支決算書も掲載>JARL、第70回理事会報告を会員専用ページに掲載 (2023/12/3 8:00:43)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、2023年11月25日(土)と26 日(日)の2日間、連盟会議室とWeb会議で第70回理事会を開催、その報告をJARL Webの会員専用ページで公開した。今回の理事会では「理事および監事の定数および推薦理事の人数について」「反社会的勢力排除に関する規則改正等について」「前会長髙尾執行部に関する報告書について」など7項目が議題となり、さらに業務報告では「ハムフェア2023」について報告され、収支決算書が公開となっている。理事会報告の閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。
JARL Webの会員専用ページに掲載された第70回理事会報告によると、今回は次の7議題が審議された。その概要と要点を同報告からいくつか抜粋で紹介する。
<議題>
第1号議題 理事および監事の定数および推薦理事の人数について
第2号議題 令和6年度地方本部費の配分について
第3号議題 定款の理事に関する規定の改正について
第4号議題 選挙公報の周知方法の変更について
第5号議題 個人情報保護法関連規定等の改正について
第6号議題 反社会的勢力排除に関する規則改正等について
第7号議題 前会長髙尾執行部に関する報告書について
審議に先立ち、島田理事及び菊池理事が「かながわハムのつどい」における挨拶において、QSLカード転送遅延の解消のため「発行枚数見直し」に協力を呼びかけたことに自分は反対であると発言していたとの情報が会員より寄せられたとの報告が事務局長からあった。森田会長より、発行枚数見直しの呼びかけは理事会で決議されたことであり、島田理事及び菊池理事が、理事会決議の内容と異なる発言をしたことは、連盟に対する善管注意義務に反する大きな問題である、理事は決議事項については会員に正しく伝わるように留意していただきたいとの厳重注意があった。
◆第1号議案「理事および監事の定数および推薦理事の人数について」
令和6・7年度の理事および監事の定数および推薦理事の人数について。審議の結果、賛成12名、保留3名で下記の原案通り承認。
(1)定数:
理事17人(推薦理事2人含む)、監事2人
(2) 推薦理事・監事の定数(規則第26条第1項、第2項)
推薦理事 2人
推薦監事 2人
◆第2号議案「令和6年度地方本部費の配分について」
令和6年度の地方本部費の内示(会員数×110円、地方本部74万円、1支部10万円)。賛否を諮ったところ賛成15名で原案通り承認。
◆第3号議案「定款の理事に関する規定の改正について」
定款に定める専務理事の規定について、今後の連盟の組織運営を柔軟かつ効率的におこなうために、専務理事を置かないこともできるようにする一方で、専務理事の他に常務理事を新設し、連盟の業務執行を会長に加えて複数の理事によって分担することができるようにするため、定款を改正することについて森田会長が提案。この議案は来年の社員総会に本議案を上程することを後日の理事会で決議し、社員総会において総社員の半数以上であって、総社員の議決権の3分の2以上の議決により改正となると説明。
審議後、次回の社員総会に本議案を上程することの賛否を諮り、賛成15名、反対1名で原案通り承認。
◆第4号議案「選挙公報の周知方法の変更について」
選挙管理会で連盟が行う選挙の選挙公報の周知方法を変更する決定があった旨の報告があり、今後、立候補者は、今までと同じ簡易版の選挙公報に加え、詳細版の選挙公報を提出することができること、簡易版と詳細版はPDF形式でWebに掲載することとなったことを説明。選挙管理会としては、社員からの要望を踏まえ、簡易版の選挙公報については印刷した選挙公報を投票用紙発送時に封入することとしたいが、選挙費用が約179万円の増額となるため理事会の審議・承認を得たいと提案。
審議の中で、前回印刷した選挙公報をSASEで請求した会員は12名であったことを報告。紙のQSLカード発送を減らす取り組みをすすめていることに対し逆行しているのではないか、WEBに情報を上げている中で費用がかかるのは現状に合わないのではないか、社員の要望であれば無視はできないのではないか、179万円の増額は高額である、投票のしおりから容易にWEBページに接続できるようQRコードの印刷を行うことで対応することができるのではなどの意見があった。賛否を諮ったところ、賛成3名、反対12名で原案は否決。
◆第5号議案「個人情報保護法関連規定等の改正について」
第69回理事会で連盟の個人情報関連規定や会員名簿データの提供方法が改めることが承認されたことを受け、森田会長から、個人情報関連規定(セキュリティポリシーを含む)を改正、適用範囲を役員をはじめとした業務執行に関係する者すべてに拡大すること、地方本部及び支部に対する会員情報の提供方法を申請・承認制に変更する等の案の提案。原案の一部を松田理事の提案で修正することとして賛否を諮り、賛成15名となり、原案を一部修正し承認。
◆第6号議案「反社会的勢力排除に関する規則改正等について」
第69回理事会で反社会的勢力排除に関する条項を連盟の定款に設けることが承認されたが、森田会長から「反社会的勢力排除に関する条項を規則に追加」「反社会的勢力排除に関する基本方針を策定し
JARL
Web等に掲載する」「取引業者との契約書に反社会的勢力排除に関する条項を追加する」の3点の対応を行えば、連盟が反社会的勢力排除に断固として取り組む姿勢を示すためには十分であり、定款の改正までは必要はないと判断したことを審議。賛否を諮り、賛成13名、反対1名、保留1名で原案通り承認。
◆第7号議案「前会長髙尾執行部に関する報告書について」
会計帳簿閲覧請求訴訟の原告であった有志社員より、開示された過去の会計帳簿の解析結果、前会長
髙尾義則氏の業務執行に関する問題点等が記載された「前会長髙尾執行部に関する報告書(案)」が提出されたことを森田会長が説明。報告書を回覧し取り扱いを審議。理事会として公平を期すため、髙尾氏に当該文書を送付し文書に対する意見を求め、意見内容を確認の上、今後の対応を決定することについて賛否を諮ったところ、賛成13名、保留1名で承認。
続いて議事終了後の協議事項、業務報告などから抜粋する。
<協議事項 >※一部抜粋
・令和6年度連盟の行事予定について
・「覚書事項」 の宿泊代自己負担の一部改正について
理事および監事の宿泊代については役員旅費規定に基づき8,500円を支給し、これを超える宿泊代は自己負担とする
・委員会への理事の配置について
・ 宇宙飛行士との交信40周年記念式典開催(米国NASA内)について
・デイトン・ハムベンション及びドイツ HamRadioへの出展について
・QSLカード転送遅延の件
菊池理事が「QSLカードの転送遅延について第68回理事会において検討した一時外注化を再考されたい」と要望。森田会長が「新設したQSL問題対策委員会において、QSLカードの遅延について総合的に検討を進めることになっている」と回答。
・役員の慶弔の取扱いの件
役員に対する慶弔規定がないことから慶弔規定を設ける
・ARDF全国開催地の今後について
<業務報告>※一部抜粋
・「電波法施行規則の一部を改正する省令案に係る意見募集-PLC設置要件緩和及びIH調理器型式確認対象拡大-に対する意見募集について
・ハムフェア2023 の結果について
別紙で詳細に報告(収支決算書も掲載)。出展数172団体
276小間、来場者数のべ43,000人と前年より増加。連盟分担金は前年よりも約200万円減少(ハムフェア実行委員会報告)。
・地方広域ハムフェア実施報告について
・ライフメンバーで会費納入免除が令和6年3月末で終了する方について
・「2024 IARU HF World Championship」コンテストへの参加と連盟本部局(HQ局)運用協力団体の公募について
・第21回IARU 世界ARDF選手権大会の結果について
・委員会の開催について
・国際会議への職員の派遣について(2023/8/31以降)
同理事会報告の詳細は、下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧できる。
●関連リンク: 第70回理事会報告(JARL Web 会員専用ページ)
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