無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
何ちゃってアクティブ・ダイポール (2023/12/18 14:41:28)
この週末、アクティブ・ダイポールで遊んでいました。
きっかけは「A Compact Active Monitor Antenna for HF Spectral Occupancy Measurements」というレポートです。
アクティブアンテナ関連のWebを眺めていて、たまたま行き当たったのですが...
一般的なPA0RDT型ミニホイップのプローブの代わりに、ADT1-1(1対1のトランス)で短いダイポールを接続しているようです。図6
説明では、トランスは平衡と不平衡の変換。R7の2K2は、エレメントのディスチャージ用とのことです。
が、素人考え(+過去の失敗例)では、R7で平衡を崩しているようにも見えます。
あまり上手く行かないような気がします。
それとも何処か端折っているのでしょうか?
で、眺めていて気になったのが図9です。
上の(a)がRohde & SchwarzのHE16、下の(b)がこのショートダイポール。
HE016が無指向性なので、2つのアンテナの結果が100%同じになることはないが、同じ方向から入射する信号に基づけば、ショートダイポールの応答は非常に満足のいくものである。のだそうです。
トランス1個と針金の切れ端で高嶺の花のR&Sに半分でも届くなら、やってみない手はありません。
コアは、めがねコア(#73-202)を使いました。
期待したのですが・・・・
R7で、片側エレメント下端と基板のGNDと接続するとガツンと入りますが、プローブを長くし過ぎたような、ゲイン過多の感じでした。
LTSPICEのミニホイップのシミュレーションに、トランスをくっ付けてひねくり廻してみました。
素直にリンクで結合するのが良さそうです。
夕方から始めたので、すぐに日が落ちてしまいました。
トリファイラ巻き(白、青白、茶)にして、白と青白の先に約50Cmのエレメントをつなぎ、茶でミニホイップにリンクしています。
時間が無くて(おまけに暗くて)きちんと確かめなかったのですが、エレメント側から基板へのアースは、有っても無くてもあまり変わらないようです。
前線通過時は、問題になりそうなので、それこそディスチャージ用に高抵抗でGNDに落とすのが良さそうです。とりあえず、今回は外しました。
JG2XAの直接波(電離層反射波は消えていた)を受信してみました。
90°回したところ、目的信号はあまり変化しませんが、ノイズはかなり変わりました。
また、たまたま西に2~3Km離れた川の上空を通過した旅客機のドップラーが見えました。
ミニホイップやループアンテナとはかなり見え方が違います。
水平系の特徴が出ているようです。