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link hamlife.jp hamlife.jp (2024/11/23 2:35:33)

feed <4年ぶりの開催、業界関係者など約100名が出席>「2023 JARLアイボールミーティング」行われる (2023/12/20 12:05:02)

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は2023年12月14日、東京都内のホテルで年末恒例の「アイボールミーティング」を4年ぶりに開催、JARL会員のアマチュア無線家のほか、国会議員、総務省、関連団体・業界関係者など約100名が集まった。

 

 

「2023 JARLアイボールミーティング」風景

 

 

 JARLは社団法人時代の2010年まで、会員やアマチュア無線関係者などによる会費制の「アイボールミーティング」を毎年12月に開催してきた。一般社団法人への移行後は2016年から2019年の4年間行われたが、2020年から2022年の3年間はコロナ禍の影響などから見送られ、今年は4年ぶりに同行事が復活、会場のホテルルポール麹町(麹町会館)エメラルドルームに約100名が集合し、1時間半にわたり歓談の場が設けられた。

 

 ちなみに2019年までのアイボールミーティングの会費(税込み)は8,000円だったが、今回は10,000円に値上げ。恒例の「お楽しみ抽選会」や広報大使による歌の披露は行われず、全体的に簡素な進行になった。招待客を含む来場者数も例年の約150名から約100名に減少、ここにもJARLの構造改革と経費抑制の取り組みが感じられた。

 

「2023 JARLアイボールミーティング」風景

 

 以下、主催者を代表して森田耕司JARL会長(JA5SUD)の挨拶、来賓の江島 潔参議院議員(JI4SAR)、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課課長 小川裕之氏の祝辞、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)の小路山憲一の乾杯発声を紹介する。

 

 

◆森田耕司 JARL会長(JA5SUD) 挨拶

 

挨拶する森田耕司JARL会長(JA5SUD)

 

 皆様こんばんは、日本アマチュア無線連盟会長 JA5SUD森田耕司でございます。「2023 JARLアイボールミーティング」の開催にあたり、僭越ながらご挨拶させていただきます。今回は2019年以来、久々の開催となりましたが、このように盛会に開催できますことは、アマチュア無線並びに当連盟の運営に皆様のご支援ご協力を賜ったものと改めて御礼申し上げます。

 

「JARLアイボールミーティング」は、アマチュア無線並びに、連盟に関係の深い皆様に一堂に会していただき、親睦を深め、情報交換を行っていただく場として開催させていただいております。短い時間ではございますが、本日ご臨席の皆様におかれましては、交流を深めていただければと思います。

 

 本日は国会が昨日までの会期と重なりまして、大変お忙しいところ、江島参議院議員にご臨席いただいております。また、井林衆議院議員並びに鈴木衆議院議員におかれましては、秘書の方が先ほどお見えになりまして、公務で出席できないので皆様によろしくお伝えくださいということでございました。

 

 また、日本の中枢で活躍され、先般のアマチュア無線の制度改正にご尽力をいただきました、総務省総合通信基盤局 電波部移動通信課より小川課長にご来場いただいております。後ほど、先生方および小川課長のご紹介並びにご挨拶をいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて、2023年を振り返りますと、約3年間続いたコロナが5類へと変更になりまして、この中で中止となっていたイベントの再開や、海外から多くの外国人観光客が来日するなど、コロナ禍からの脱却が進んだ1年でありました。また大谷選手の日本人初のメジャー本塁打王や、史上初の藤井八冠の誕生など、新時代の到来となる歴史的出来事や、ChatGPTなど生成AIの普及など、技術の進化も著しい1年でございました。

 

 私事を振り返りますと、6月に開催されました第66回理事会において会長に就任し、JARLにとって真の意味での新時代の到来となるようクリーンな事業運営に努めるべく、積極的な活動と情報の発信、並びに組織運営の透明化を2本の柱といたしまして、新しい執行部をスタートいたしました。

 

 この新時代を迎えるために重要な電波法施行規則等の一部を改正する省令や関係告示が、新執行部のスタートに先立つ3月20日に公布され、即日施行と、一部でありますけども9月25日に施行されました。JARLとして喫緊の課題は、アマチュア無線の次世代を担う人材の育成の推進であります。

 

 今回の改正は、この課題を達成するために重要な改正であり、ワイヤレス人材の育成を進め、アマチュア無線の体験機会の拡大となるようであり、JARLとしましても、会員増強組織強化委員会での活動とともに、体験運用推進、ニューカマー支援委員会を新たに立ち上げまして、各地方本部支部などで、様々な機会におきまして、体験運用や、新たなアマチュア無線の資格を取得した方へのPRを進めるべく取り組みを進めております。

 

 引き続き皆様のお力添えを頂戴できれば幸いです。8月には「アマチュア無線フェスティバル2023」を東京ビッグサイトにおいて開催させていただき、本日ご臨席いただいております。JI4SAR江島参議院議員を初め、多くの皆様にご来場いただき、また関係諸団体、諸団体のご参加をいただき、盛況に開催することができました。改めて御礼申し上げます。

 

 2024年は会場を「有明GYM-EX」に移して開催を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。これまでアマチュア無線を支えてきた大薮の皆様が、今後も末永く充実したアマチュア無線ライフを送っていただく施策も講じてまいりたいと思います。

 

 引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。最後に本日はご臨席を賜り誠にありがとうございます。何かと至らない点もあるかと思いますが、お時間の許す限りご歓談いただきますようお願い申し上げます。ありがとうございました。

 

 

◆江島 潔 参議院議員(JI4SAR) 祝辞

 

祝辞を述べる江島 潔 参議院議員(JI4SAR)

 

 ご紹介いただきました参議院議員 JI4SARの江島 潔と申します。大変に詳細に紹介をしていただきまして、いろいろなところでご紹介をいただくことがあるのですけども、コールサインまで紹介していただくってのは、やっぱりアマチュア無線ならではだなと思っています。私自身も名刺にコールサインを入れておりまして、これはわかる人にはわかる、アマチュア無線仲間であれば、お互いわかるというちょっと“秘密の暗号”みたいになっております。

 

 少し私のアマチュア無線歴についてお話させていただきますと、中学1年生のときに、アマチュア無線をやっている友達がいまして、僕も取ろうと思って免許を取得しました。当時はまだ「電話級」「電信級」と言っておりました。私は電話級を取得をしたのですが、中学1年生で残念ながら機械を買うお小遣いなんてもらえなかったのです。

 

 それから免許だけを持っている、いわゆるペーパードライバーでずっと過ごしてきたのですけども、30歳のときにたまたま転勤・転職をいたしまして、東京から山口県下関市に戻ることになりました。下関に戻ったら、地元の青年会議所という組織の仲間がみんなこのアマチュア無線の免許を取って、あくまで趣味として、仕事じゃなくて趣味として、これをいろいろ使っていました。当時はもちろん携帯電話なんかない時代で、実にこれが機能しておりまして、私もようやくこの免許を持っていたということが活かせるなということで、それでJI4SARというコールサインを取得して今日に至っております。

 

 このアマチュア無線を通じて本当にたくさんの仲間が地元でできました。特に1995年から下関市長職を4期ほど務めさせていただいたのですが、このときに、地元のアマチュア無線連盟の仲間の皆さんと大変に協力をさせていただいたことがあります。何かと言いますと、災害時のアマチュア無線ネットワークです。災害が起きると、いかに今の便利に見える携帯ネットワーク、電話網がもろいかというのは、これはおそらく皆様方も緊急時に電話が繋がらなくなる経験がたくさんおありだと思いますので、例えば仮に下関だとすると、東京で地震が来たら、一瞬にしてこの携帯が繋がらなくなります。一瞬にしてパンクしてしまって容量オーバーになるのです。

 

 そういうときに、このアマチュア無線というのは本当に役に立つ。これは下関市のときに、アマチュア無線連盟の皆さん方、地元の皆さん方と「災害協定」という結びまして、かつそのときは、なぜかこの地方ではアマチュア無線をやっている人は意外とバイクも趣味の人が多いもので、道路もこんなになったりしますので、それでバイクでアマチュア無線を持って災害現場に行ってくれるっていう、これ市役所ではとても対応できないようなことまで協定で結んで、いざというときに本当にこれは心強いなと思ったところであります。私が市長になりまして、最初にやったことは市庁舎にアマチュア無線の鉄塔を建て、市役所のアマチュア無線クラブから発信できるようにすることでした。この災害時に強いというのは、危機管理の方法の一つではないかと思います。

 

 もちろん皆様方におかれましては、災害のためだけにやってるのではなくて、まさにこのアマチュア無線をキングオブホビーとして、もう何十年と取り組んでいらっしゃる方々ばかりであろうと思います。これからもこのキングオブホビーとしてのアマチュア無線はぜひ、これからの日本に残していきたいと思いますし、私も永田町の立場から全力を挙げて、アマチュア無線というものをこれからも若い人がどんどん参加できるような形で、応援をする一員になれればと思っております。

 

 今年の夏、先ほど会長にもご紹介いただきましたJARLの「ハムフェア」に行きました。私が知らなかった取り組みとか、電波で山の中のいろんな目標を探すゲームとか、本当に知らなかったことがたくさんありました。これはもっと若い人にも参加してもらえるホビーになるなと確信をしたところであります。

 

 どうぞ今日は本当限られた時間でありますけども、皆様方といろんな意見交換をさせていただいまして、将来のアマチュア無線を広げる、その私のきっかけにさせていただければと思います。今日はどうも本当にありがとうございます。

 

 

◆小川裕之 総務省総合通信基盤局 電波部移動通信課課長 祝辞

 

祝辞を述べる小川裕之 総務省総合通信基盤局 電波部移動通信課課長

 

 ただいまご紹介にあずかりました総務省の移動通信課長の小川でございます。本日はアイボールミーティングにお招きをいただきまして誠にありがとうございます。皆様方には日頃から電波行政の推進に対しまして、格別のご理解ご協力を賜りまして深く御礼申し上げます。また本日は4年ぶりのアイボールミーティングということで、ここに盛大に開催をされまして、多くの方が参加されていることに対しまして心よりお慶び申し上げたいと思います。

 

 先ほど森田会長の方からもご紹介ありましたけれども、8月のハムフェアは私も出席をさせていただきましたが、来場者が4万3000名と、昨年を大きく上回る入場者数を記録したとこのように伺っております。これもですね長きにわたりましてアマチュア無線を盛り上げていただいたJARLの皆様、関係者のご尽力によるものと深く敬意を表したいと思います。

 

 さて総務省では、本年3月にワイヤレス人材育成の裾野を広げるためのアマチュア無線の体験機会の拡大、免許手続きの迅速化簡素合理化等制度改正を行ったところでございます。特に体験機会の拡大につきましては、いつでもどこでも、全てのアマチュア局が一定のルールのもとで、免許のない方にもアマチュア無線を体験いただけるように、措置をさせていただいたところでございます。

 

 先ほど会長からもございましたが、JARLの今年度の事業計画の柱として、青少年のアマチュア無線活動の支援を掲げられているというふうに伺っております。ぜひ、体験機会の場を多く提供いただくとともに、パンフレットの制作とか、あるいはこれまでも会費の助成、社団局の助成といった取り組みをしていただいてると承知しておりますけれども、引き続きアマチュア無線のその拡大に取り組んでいただくことを期待したいと思っております。

 

 特に本年10月には、JARLの後援を受けまして、CQハムラジオ誌主催の「体験運用の日」が開催され、多くのイベントが実施されたと聞いております。このようなイベントを通じまして、この制度改正を行いました体験運用を大いに活用していただきまして、アマチュア無線の普及に役立てていただきたいと思います。

 

 先日の新聞記事で「アマチュア無線人気回復の兆し」といったような記事も出ておりましたけれども、その中では退職しリタイアされた方、あるいは子育てが一段落したことを機会に、アマチュア無線にカムバックされるといったような方のご紹介であるとか、また若者の中でもSNSにない新たな魅力をアマチュア無線に感じておられるとこういったような記事も拝見したところでございますけれども、さまざまな世代の方に向けて、アマチュア無線の魅力を発信していくということは非常に大切なことであると思っております。

 

 今後も皆様はじめ、JARLの皆様からのこうした情報発信もぜひ期待したいと思っております。総務省としては今後ともJARLをはじめ皆様のご意見ご要望を伺いながら、取り組みを推進してまいりたいと考えております。JARLにおかれましても森田会長のもと、関係者の皆様が協力をして、健全なアマチュア無線の利用環境の確保、こういったものに向けた活動をぜひ推進していただきたいと思っております。

 

 引き続きご支援、ご協力を賜れれば幸いでございます。最後にJARLの今後の益々のご発展と、本日ここにお集まりの各局にとりまして、来年もFBな1年になることを祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

 

 

◆小路山憲一 JAIA会長(JH3SED) 乾杯発声

 

乾杯発声は小路山憲一 JAIA会長(JH3SED)

 

 ただいまご紹介をいただきました日本アマチュア無線機器工業会、JAIA会長の小路山でございます。皆さんコールサインを言っておられるので私もJH3SEDと言います。50年ぐらい前、まだ子供だったときに免許を取らせてもらって、もう50年以上させていただいております。

 

 JAIAは無線機や周辺機器、アンテナなどを生産販売しておりますメーカーの集団でございます。皆様日頃のご愛顧並びにご臨席のご来賓の皆様には、常日頃からアマチュア無線のご支援ご協力をいただき、深く感謝申し上げます。JARLの皆様には森田会長はじめ、日頃からアマチュア無線の健全な発展、振興にご尽力とご協力を賜り、JAIAを代表いたしまして深く感謝申し上げます。

 

 今年はアマチュア無線界において数々の変化が起きた年ではないかなと思っております。JAIAも同じように変わっていかなければということで、ここ1年半ぐらい前から、分科会を毎月開催し、各社が思惑を乗り越えてユーザーフレンドリーなことをしたいなということで、なかなかうまいことはいかないのですけれど、それでも何とか統一できればなあ、何か一緒にできればなあということで各社の精鋭が集まって意見を出し合って、頑張っております。

 

 その結果については、すぐにこうしようというのはないのですけれども、しかし、そんなにお待たせすることではなく、来年ぐらいには何らかの形で企画の共通した部分を発表できるんじゃないかなと思っておりますので、ご期待をいただければと思います。

 

 今年も残り1か月を切りました。JAIAは来年もユーザーの皆様のご期待に沿った新製品の開発・発売、アマチュア無線活動の更なる発展に向け、全力で努力をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。それでは、僭越ではございますが、ご指名をいただきましたので、乾杯の発声をさせていただきます。JARLの益々のご発展とお集まりの皆様のご健勝、良き新年を祈願いたしまして、乾杯!

 

 

JARL広報大使の挨拶。右:演歌歌手の水田かおり(JI1BTL)、左:歌手のMasaco(JH1CBX)

締めの挨拶には原 恒夫JARL副会長(JA8ATG)が登壇。「昨年度以前のいろいろな不正に対し、理事の一員として深くお詫び申し上げます。今後は森田会長を中心にそのようなことが絶対起こらないように、理事そして職員の皆さんと共にJARLを盛り上げていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします」と述べた

 

 

2019年のアイボールミーティングはこちらの記事を参考に↓
<ハム資格を持つ4名など国会議員6名が出席!!>JARL、年末恒例「2019 JARLアイボールミーティング」を開催

 

 

 

●関連リンク: JARL Web(12月20日12時現在、2023アイボールミーティングに関する記事は掲載されていない)

 

 

 

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