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ふたご座流星群MS '23 (2023/12/31 19:26:54)
12月13日から15日にかけて 50/144MHzで ふたご座流星群 の MS ( 流星散乱 )通信にQRV。
band/area | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | QSO |
50 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 10 | |||
144 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 |
今回も 144MHzメイン。144が今までで最も調子が良かったため 50MHzには あまり時間が割けず、10交信にとどまった。 *1
この時季スキャッタ等もあまり出ない中、FT8方面は閑古鳥が鳴いていたものの MSK144は かなりの盛況だったといっていいだろう。
144では予想外の 6交信。
この時季 144は ほぼ完全にローカル用となっているが、今回も
800kmを超えるQSOに成功している。また、ロシア局も良く入感していた。
これを機にQRV局が増えてくれればいいが、ローカルのQRMが問題になって来そうでもある。
FT8のようにローカル同士はできるだけ同じシーケンスになるようにすべきだろう。 *2
今回 144MHzで受信できた局は次のとおり。 *3
7M2NZN JA1QJI JA1XPM JR4ENY/1 JK2VOC JE3RMQ JP3EXR JE4LPS JI4UEN JR5JEU JH8FIH JR8QFG JA0MRW R0CQ RN0JJ
受信 全15局中 6局との交信だからイマイチといわれるかもしれないが、当方としては まあまあかな・・と思っている。(^^;) *4
さて、MSへのQRVのために特化した MSK144というモード、このモードを搭載したソフトウエアで有名なのが WSJT-X *5 と MSHV だ。
デコード能力が高いのはどちらか? という問題があるが、いまのところ どちらが優位ともいえない。WSJT-Xだけがデコードする場合、MSHVだけがデコードする場合・・両方ある。そのため、当方は WSJT-Xをメインで、MSHVも同時起動させてサブで使っている。
ここで設定の勘所・・
WSJT-Xの『 F Tol 』、MSHVの『 DF Tol def=150± 』の設定値は
200 。 *6
WSJT-Xの『 T/R 』、MSHVの『 TX/RX 』の設定値は 15s 。世界標準も作者 *7 の推奨値も 15s。これが合ってないと残念なことになる。 *8
Sh-ON *9 にすると 144MHzでは デコード率が上がる *10 。ただし 50MHz以下では ほぼ変化がないのでSh-OFFでOKだそうだ。
Sh-ONが適用されるのはTx3 Tx4
Tx5で、Sh-OFFが高速ドラムロールのような音なのに対し、Sh-ONではブザーのような少し高い音になる。
Sh-ONの信号は交信中の2局にしか見えなくなるため敬遠する局もあるようだ。実際 ヨーロッパの某局に訊いてみたら
ShはOFFだと言っていた。しかし、あちら様は出してるパワーが違うのよ。50Wでデコード率上げるには デフォルトで
Sh-ONにするしかないっしょ! (^^;)
ふたご座流星群は15日未明の極大(ピーク)を過ぎて急速に活動低下。
次の流星群は 年明けて 1月4日頃極大を迎える しぶんぎ座 だ。今回ほどではないかもしれないが 144でも期待できる流星群である。過去に交信実績もある。
ぜひ 144.440MHz *11 MSK144にて お会いしましょう!
Comments(4)
*1 すべて南南西向け 6エレ逆相スタックでの交信。
*2 じゃないと潰しあいに・・ 送信はローカルでも数km離れていれば伝搬経路が違う可能性があり、デコードされるかどうかは時の運?
*3 50は多すぎるので省略
*4 144のアンテナは 仰角5°の 5エレHヘンテナ シングル。
*5 WSJT-X 2.7.0rc2を使っているが、あきらかに振る舞いがおかしい局面がある。リリース版で修正されるかな?
*6 受信周波数のズレにどこまで対応するかということ。MSHVではもっと拡げられるが、昨今のRigでは 200で十分。
*7 K1JT
*8 ちょっと考えれば判る。(^^;)
*9 Shにチェックマークを入れる。
*10 144MHzにおける MSのping時間が短いため。メッセージ長を 72msから 20msに縮めてpingに納まるようにする。
*11 北米は 144.150、ヨーロッパは 144.360を使っているらしいが・・ 今さら合わせる必要はないか・・