無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
IC-R7000 受信感度が悪い (2024/1/18 23:56:03)
IC-R7000 受信感度が悪いとのことです。
銘板の筆記体から本機は前期型です。
ネジの状態から、一度も開けたことが無いようです。
部品の状態をしらべます。
受信感度が低下するような、コネクター類の外れなどは認められません。
背面が異状に熱くなるとのこと。
この部分がとくに熱くなってきます。
熱くなるのは電源部です。
ブリッジダイオード取り付けの放熱板が熱くなります。
ダイオードが不良であればヒューズが飛ぶため、ダイオードの異状ではありません。
電源部を分解してゆきます。
商用電源の電圧100Vがかかり危険な状態ですが、熱源の部品を確認するしかありません。
発熱場所です。
放熱板が大型であることから、メーカーの設計でも発熱が意図とされているわけです。
触れない温度ではありませんが、熱いと感じる53℃です。
心配になるかも知れませんね。
熱源を特定しました。
パワートランジスター 2SD880 から発熱していました。
3Aをあつかえるトランジスターです。
負担軽減のため、8Aをあつかえるトランジスターに交換しました。
2SD1590
発熱はいくらか緩やかになったと思います。
電源部の電解コンデンサーを交換しました。
受信感度が悪いとのことです。
パターン、ハンダ不良を点検しました。
FMの受信音が割れる原因になる電解コンデンサー、C135、C19、C22を交換しました。
交換部品です。
各部の調整に入ります。
PLL部
PLLの発振を最大に。
2nd LO 取出し。
発振を最大に。
2nd LO 周波数調整。
1st
LO 取出し。
周波数調整。
3rd
LO 周波数調整。
BPF トラッキング調整。
メインユニット取り外し。
ハンダ不良点検、ハンダ強化。
メインユニット、コネクタ接触不良あり。
コネクタが緩く抜けてしまいます。
コネクタを新品に交換。
TMP コネクタというものです。
交換しました。
1Ghz ダブラー調整。
1Ghzの発振を最大に調整。
1Ghz 発振周波数調整。
受信関係コイルを調整。
サービスマニュアル規定の ー67dBmを受信。
Sメーター指示9に調整。
1,294Mhz ー73dBm を受信。
1,294Mhz Sメーター9付近を指示
受信感度。
433Mhz SSB ー126,0dBm
復調しているのが確認できます。
センターメーター調整。
FMワイド(FM放送)の受信音がよいです。
execution time : 0.023 sec