無線ブログ集
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ICB-R5 受信音量が低下しているとのことでお預かりしました。

電池フタのスポンジがボロボロです。

ボロボロのスポンジは粉状になって、電池ケースの中に落ちてしまいます。

スポンジを剥がしました。

チャンネルスイッチが2チャンネルのときに8チャンネルの表示になります。
同チャンネルでは送信・受信ができません。

他のチャンネルでは表示異状はありません。

受信音量が低下しているとのことで、分解してゆきます。

電池ケースを外して基板のパターンを確認します。

フロントマスクを取り外し。

Sメーターなど、配線されているものを外してゆきます。
ラジオディスプレイの配線です。取り外します。

基板だけになりました。

ラジオの糸掛け機構を外します。


この状態でコンデンサーなどを交換します。
電源は入れることができます。

フレームです。

チャンネル表示が異状の件です。
配線が1本外れていました。

もとどおり配線して、その他ハンダを強化しました。
チャンネル表示は正常になりました。

チャンネルスイッチのメンテナンス。

接点を洗浄しました。

接点を研磨しました。

チャンネルスイッチのメンテナンスOKです。

PTTスイッチのメンテナンス。

接点を洗浄しました。

接点を研磨しました。
接触不良は受信音量が小さくなる原因になります。
受信信号がこの接点を通るため、メンテナンスしておくべきです。

PTTスイッチのメンテナンスOKです。

電源スイッチのメンテナンス。

接点を洗浄しました。

接点を研磨しました。

電源スイッチのメンテナンスOKです。

プラスチックモールドの水晶発振子を交換します。

金属製の水晶発振子に交換しました。

局発の水晶を金属製に交換しました。


電解コンデンサーをオール交換しました。
一部を音質のよいものに交換。

受信音量が低下するのはコンデンサーの容量抜けによるところが大きいです。

希望により、Sメーターの照明をLED化しました。
電球色のLEDです。

点灯を確認しました。
昭和の色ですね。

外部電源の逆接続保護ダイオードを入れました。

測定と調整。
周波数 27,144Mhz

出力 0,5W

スプリアスの状態。

受信感度を最大に調整。

受信感度。
ー114,0dBm

アンテナローディングコイルを最大に調整。

ラジオの感度と音質がよいです。
ラジオ受信機として使ってもシャック映(ばえ)する無線機ですね。

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