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FRG-965 SSBの音が出ない (2024/3/3 11:29:00)
FRG-965 SSBの受信音が出ないとのことです。
SSBのときに受信音がでません。
各機能について、それぞれがユニット化されています。
ユニットを取り外した跡があり、ハンダ付けが不完全になっていました。
ハンダ付けが不完全な場所が散見されます。
MODE SCAN ユニットを外します。
MODE SCANユニット取り外し。
外したMODE SCANユニットです。
左上のコンデンサー1個が交換されています。
コンデンサーを再取り付けしました。
ユニットを元に戻します。
外された形跡があるユニットを点検。
PLLユニットです。
未交換だった電解コンデンサーを交換しました。
WIDE FMユニット取り外し。
スポンジシートが劣化しています。
ボロボロだったスポンジシートを剥がしました。
基板を洗浄しました。
電解コンデンサーが交換されている場所を再構築しました。
ビフォー
アフター
SSBのときに受信音が出ない原因を調べます。
AM,SSBユニットにハンダブリッジがありました。
AM、SSBユニットです。
AM時における受信ノイズの改善対策をしました。
スケルチ閉のときに、ほぼ無音で静かな受信になります。
電解コンデンサーが交換された場所。
ハンダ付けが荒れています。
再構築しました。
他の基板ユニットにも同様の場所が見られますが、全て再構築しました。
AM、SSBユニットを反対側からマザーボードに仮ハンダしました。
この状態にして信号を追いかけてゆきます。
Q03 バッファーアンプまでには信号がきています。
信号がきているのが確認できます。
455khzです。
これ以降、SSB DETから先の信号が途切れている状態です。
Q04 SSB DET
DBM ND487C2 が不良であることがわかりました。
途切れた信号の先は SSB AF OUTです。
Q4 DBM 不良です。
取り外し。
ND487C2のデータシートです。
部品はモジュレーターダイオード(DBM)であり、データシートのテストコンディションも1Mhzとシリコンダイオード程度のものです。
DBMにはショットキーダイオードが推奨されていますが、本件が扱う周波数は455Khzということもあり、VHFくらいであればスイッチングダイオードでも良いのではないでしょうか。
基板の両面を利用してダイオードDBMを組んでみました。
信号が出力され、SSBの受信音が復活しました。
SSB受信OKです。
Sメーター調整。
受信感度アップの対策をしました。
受信感度を最大に調整しました。
SSB受信感度 ー128,0dBm
スケルチのスレッショルドレベルを調整。
各部を調整。
リファレンス周波数調整。
2nd Lo 周波数調整。
FM放送がいい音の受信機です。
メンテナンス完了しました。
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