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TS-811 エンコーダープランジャー不良 (2024/3/9 18:03:41)
TS-811 周波数エンコーダープランジャー不良のためお預かりしました。
CH.Qボタンにより、周波数エンコーダーのスルーとステップ動作を切り替えていますが、停止しないで何回もガチャガチャして止まりません。
CH.Qボタンにチャタリングがあるかも知れません。
ボタンユニットを取り外し。
分解します。
1枚のシートになっていました。
CH.Qボタンの場所です。
カッターにてフィルムを剥がしてゆきます。
全部剥がすと接着がズレてしまうため、必要なところのみにしました。
フィルムの下、ボタン金具を外します。
接点が見えます。
酸化膜があります。
フィルムを剥がした場所、今回はこの一角のみ接点を洗浄します。
研磨剤、サンエーパールで酸化膜を研磨します。
突起しているところを研磨。
緑色ソルダーレジストにてフィルムを貼ります。
ボタンのメンテ終了です。
エンコーダーのスルーとステップの動作はプランジャーリレーにて切り替えています。
プランジャーリレーは、センサー、スイッチング(Q14)、バッファ(Q12・Q13)などで制御されています。
サービスマニュアルには信号経路の方向が記載されています。
プランジャーのおかしな動作、チャタリングのようになる原因は多岐に渡ります。
エンコーダー機構を取り外し。
プランジャーセンサー。
センサー等、ハンダ不良を点検。
再ハンダしました。
プランジャーセンサーを取り外しのため、スリット板を外します。
センサースイッチの取り付けネジはスリット板の奥にあります。
プランジャーセンサー外れました。
スイッチ分解。
接点が酸化しています。
接点を研磨しました。
ポリコールを塗布して組み立て。
スルー、ステップ切り替え機械式機構を洗浄しました。
プランジャースイッチング制御。
Q12、Q13、Q14
Q12、Q13、Q14
Q12、Q13
Q14
基板取り外し。
Q12、Q13、Q14 再ハンダ強化。
Q14 関係周辺の電解コンデンサーを交換しました。
CH.Q ボタンの動作OKです。
Sメーター照明をLED化しました。
Sメーター点灯確認しました。
測定と調整。
周波数。
出力 10W
スプリアス良好。
受信感度。
ー124,0dBm (SINAD)
ー12dB SINAD を指示。
GO判定です。
受信感度スペックシール添付。
直線を基調にしたデザインにて格好良い無線機です。
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