ホーム >> 無線ブログ集 >> POTANT 10W時にコアが磁気飽和?

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 7L4WVU 自作アマチュア無線局 7L4WVU 自作アマチュア無線局 (2024/5/6 18:05:46)

feed POTANT 10W時にコアが磁気飽和? (2024/4/19 6:13:49)
先日の青ヶ島、八丈島からの運用でリニアが壊れて久しぶりに0.5WとPOTANTの組み合わせで運用したのですが予想外によく飛んでくれたので驚きました。そして運用しているときに送るリポートと受けるリポートの差がすごく少ないことに気が付きました。 前に運用していたときには20dBくらい差があった のですが10dBも変わらないような感じでした。

いろいろ分からないことが多いPOTANTですが、このことが気になって4/17に修理完了したリニアを持って10Wで八王子と町田でPOTA移動をやって比較してみることにしました。設備はリニアのあるなし以外は同じです。周波数は7MHzのみとしてログからCSVを取り出して送受信リポートを平均したものを以下のようにまとめてみました。端末はスマホ(FT8CN)使用ですが、10Wの方が差が大きいことが分かります。

レベルメーターをみても10Wにすると確実にメーターの振れは増加しているのにも関わらずあまり飛んでないように思え、なぜこうなるのか気になりずっと考えていました。

スクリーンショット 2024-04-19 052307

そこで思ったのは、コア(T106)が磁気飽和しているのではないかと。確かにコアは10Wのときは発熱が大きいので一度調べてみることにしました。調べる方法は、POTANTのコア部分を空芯コイルに置き換えたものを製作してレベル計で比較してみることにしました。
IMG_0732

レベル計は、頒布しているTE-2101Cの電界強度モードを使いました(いろいろの実験に使えるので便利です。下リンク参照)。1m程度離れたところにおいて相対レベルで比較してみました。
https://x.com/7L4WVU/status/1720184835610947785  

結果は、以下のように差がないことが分かりました。10Wにするとそれなりにレベルが上がりますのでコアの飽和はないようで安心して運用できそうです。
スクリーンショット 2024-04-19 055501

それでは、先の疑問は何が原因なのでしょうか。想像ですが、前に運用していた0.5Wでリポート差が20dBくらいあるときはPCでJTDXを使用していて、今回の比較はスマホでFT8CNアプリを使用していることなのかなと思っています。FT8CNは前からQRPなのに相手からもらうリポートの方がよいことがあったりしました。今回、こちらからおくるリポートで一番よいものは、-3で、0以上というのは1局もありません。これはアプリなのかスマホの性能なのか分かりませんがコンディションが良いときはこちらの受信SNRが-3くらいから上がらないことで相手側の受信SNRとのレベル差が少なくなるのではないかと推測しています。これは別途実験してみたいと思いますがアンテナ側の問題ではなさそうで少しすっきりしました。

しかし、アンテナもFT8CNアプリも謎がいっぱいです。こういうことを考えたり調べたりすることで飽きることなく無線は楽しめますね(笑)


execution time : 0.015 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
44 人のユーザが現在オンラインです。 (17 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 44

もっと...